Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ZEISSの空気16. コンタックスの空気

2018年05月06日 | field work

 フィルム機材ContaxT3にもカールツァイスのゾナーがついている。それも含めてZEISSの空気としよう。

 予想していたことだが、ポジネガがツァイスそれもコンタックスの空気を感じさせていて大変綺麗な色だ。オリンパスE-M1Mark2のスタンダードモードで複写し、どうしたらデジタル画像がポジネガの色に近づけられるかを試みた。

 先ずオリンパスによる複写が最初から実にばかばかしいところでつまずく。例えばテザー撮影をし出すと、ACケーブルで接続しているオリンパスE-M1Mark2の液晶画面が10秒ぐらいで消えてしまう。ACケーブル接続で電源切れの心配はないのだから、こんなところで液晶画像を省エネモードにする論拠は全くない。これでは液晶画面でネガの確認ができないではないか。さらにケーブルをすべて外さないとスリーブの解除ができないという珍奇な設定にも再び頭にきた。やはり、マニュアルに書かれていないことをしだすとオリンパス機材の稚拙な正体が現われる。もうお前の役目は終わったぜと言いたい気分だ。

 それでオリンパスでようやく複写して、悪い色ではないがツァイスの色とは大分違うようであり、Photoshopで補正を試みた結果まあなんとかの画像になったがadobeの色でありコンタックスの色とは少し違うようだ。それにこの方法は実に面倒くさい。もっと筋道が論理的な方法はないのか。

 そこで10年以上前の機材であるFuji FinepixS5取り出してみた。そこで早速AF Nikkor Maicro60mmレンズを付けて挑戦。本来FUJIのポジフィルムに合わせたS5のカラー設定が特徴だからポジフイルムと特性が類似しているのではないか。であれば当然相性が良いはずであり、考え方としてはこちらの方が論理的だ。

 その結果撮影してみると最初からポジフィルムに一番近い色で複写してくれた。さすがに論理通りの筋道だ。だからこのボディは売らなくてよかったと思った。それはポジフィルムと色調を合わせた機材だから当然の事なのだろう。既にビュワーなどはサポートされていないので読み込みは試行錯誤だった。

 それに画像の色はコンタックスの色というべきかFUJIの色というべきか。いかにも複写しましたなんていう画像ではなく、デジタル機材の画像と同等にみられるところまでたどりつくのが目的だった。まあなんとか近づいた方だろう。これでContaxT3を使う意味もありそうだ。

 そんなことがあるとコンタックスT3とFUJI FinepixS5は手元に置いといてよかったし、S5はコンタックスT3等の複写用として十分使えることがわかった。これからもポジフィルムを使ってみようという意欲にさせられる。

 連休の合間に、過去のしがらみを蒸し返し実にトロいことをしていたわけだ。

 

2018年4月敦賀、ContaxT3,SonnarF2.8/35mmT*、プロビア100

 

 

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