京都のこれまでに経験したことがない酷暑に辟易し、突然二日間だけ夏の端境期に沖縄へダイビングに出かけた。
今回のキーワードは台風12号ジョンダリである。
沖縄へ出かける前々日夜半から早朝にかけて関西地方を異例の東から横断し、我が家の鉢植えを倒してくれて、中国、九州を通過し、沖縄本島に北から接近するのかと思いきや、種子島あたりで停滞するという、通例とは逆の進路を取った。いまだに消滅せず中国を目指しているようだ。
その影響を受けながら、飛行機の出発は2時間遅れとなり、沖縄では例外的な西風となり、西向きのアリガーケーブルやドラゴンレディなどは波があるため潜れない。そのためダイビングポイントも通例とは異なり、多くは東側のイレギュラーなところになる。なかにはアジュメール号の船長が昔潜った懐かしのポイントなどもあり、なんじゃそこは!?、とインストラクターも初めてよときた。潜ってみるとあまり魚がいないじゃん、人気のないポイントなのだろう。
そんなわけで、沖縄も湿度が高く蒸し暑い日が続いたが、それでも最高気温31度と猛暑の京都ほどではなかった。
台風は、地上の温度が高いところを進む。だから猛暑の京都や大阪を通過するというのは、台風にとっては合理的な進路だ。地上の熱が乏しくなると停滞して消滅するという話を船長から聞いた。台風は暖まりすぎた地上を冷やしてくれるわけだから地球上の温度調節の役割を果てしていることになる。
そのために京都ではあの38度、39度の猛暑を吹き払ってくれたことは確かだし、京都も例年並みの夏に戻った。それでも厳しい暑さに変わりはないが。
朝、珈琲をすすりつつ僅かに入る風を感じて夏だなと思うようになった。ようやく体が、通例の夏の暑さになれたのか。短かったけど酷暑で狂わされた体調回復には貴重な時間だった。予報では、また週末38度の日が続く。今度の日曜日は39度だそうな。何で今年はこんなに暑いのか・・・。
沖縄県渡嘉敷島東アラリ
OLYMPUS E-M1、M,ZUIKO DG FISHEYE8mm/F1.8
ISO200,露出補正-0.7,f/5.6,1/60