最近、街を徘徊する面白さ、言い換えれば撮影する面白さが失せている。
1つは私が街に対する関心を失いつつあることかもしれないし、2つは街が綺麗に整備されすぎていて、ストリートは代替わりして小綺麗な店構えとなってきた街側の変化かもしれない。そう考えながら炎天下の那覇の街を歩いていた。
既に過半が整備され人口増加でマンション群が立ち並ぶ那覇の街である。もちろんヤンキーテイストの風景は既にない。あの戦後の風景そのままの農連市場も建て替えられている。では沖縄の地方にゆくかと考えると、地方はさらに近代化されていてとりつくしまがない。県内の古い街並みはテーマパーク化している。
「新城和博:ぼくの"那覇のまち"放浪記-追想と妄想のまち歩き・自転車散歩」、「那覇まちまーい:那覇まちまーいの本」、「仲村 清司,藤井 誠二,普久原 朝充:沖縄大人の社会見学R18」などを読むと歴史が登場する。どんなに歴史に意味をこめても、被写体としてみれば歴史は残渣としてしか映らない。
地続きの大陸だと、私が出かけた範囲とテリトリー化する意識が働くが、沖縄は島であるから全部回ったら、それ以上はありませんから、はい!、お終い!!、ときりがよい。だから私も北部をのぞけば大概の所には出かけてしまった。
だから、さて次は・・・なのである。
その那覇も、ダイビングの後はどこへゆこうかと文献をみながら被写体探しだ。まあ今度もニコンF3+MD4持参だな。街歩きの本を取り寄せルートハンティング。それにホテルが美栄橋だから歩いて行ける範囲に、牧志食堂、花笠食堂、いちぎん食堂、福徳食堂、軽食ルビー、ハイウェイ食堂と、うちナーの人たちがゆく定食屋があった。毎晩一つずつ回ろう、などと旅の算段をしているときは結構楽しい時間だ。
沖縄県那覇市桶川
NikonF3+MD4、CarlZeiss Distagon25mm/F2.8、RVP100
デュープ機材:EOS1DsMark3、EF50mm/F2.8macro