Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング167. 台風通過の時間が心地よい

2018年08月31日 | drawing

 さて太平洋上に台風21号チェービーが発生した。現在西に向かって進んでいるが、停滞している高気圧のヘリに沿って進むとすれば、進路の先には沖縄がある。あと1週間以内に届きそうだ。

 台風が本土に接近すると身構えるのが本土の人間の習性だ。旅の予定を切り上げて早々に帰ったり、また帰りそびれた人間達は、時間通りに帰らないと翌日から会議があるから困るんですぅーとか、なかには主婦が困るんですぅーといった悲鳴をあげているが、そんな空港でのステレオタイプ化した発言をTVは放映していた。

 しかしそんなに時間通りしなければならない仕事を、我々はしてないでしょがーーと私は思うのだけど。その内実はメディア向けのリップサービスなんだろう。そういっておけばメディアの理解は容易だからさ、嘘でもそういっておくのだろう。

 実際は仕事をパスする公然たる理由ができたわけだから、帰らないに限ると考えている人の方が多いのでは。つまり滞在を延ばしてもう少し旅の続きをするというのが、今の行動だと私は類推しているけど。何しろ島なんだから帰れへんでーーーー、というわけで格好の理由ができたわけだ。

 台風は、中心の進路から外れれば都市にいる限り一過性の嵐が数時間で通り過ぎる局地的な現象に過ぎない。実をいうと私は、台風通過の時間が心地よいと思っている。木々が激しく揺れる街並みを眺めながら台風の鼓動が聞こえてくると、おおっワイルド感たっぷりの非日常的経験だ。

 台風が来れば、そんなイレギュラーな時間のつぶし方がとても心地よいわけ。こちらは都市のなかにいるわけだから山小屋にいるのとはわけが違う。

 とまあ気をもんでも、どうなるかは未知数。天気はすべて結果論だからな。

 

クロッキー帳NO38.

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