さて画像は、珊瑚の一種。沖縄では珊瑚が死滅しつつあると社会的には騒がれたこともあったが、海の生態系は結構堅固で当然増えているところもある。その総量は、生態系がわからないので、ハッキリとはつかめないと私は考えている。多分沖縄本島周辺といった特定の場所を経年変化で観察しての話ではないかと思われる。
珊瑚に穴が空いている。これはもちろん魚類などが住処とするためにあけたわけだが、さてここに何が住んでいたかということは興味深い。つまり蟹などと共生していたか、珊瑚を食べるレイシガイによるものなのかはわからない。
珊瑚は生き物だから、卵によって孵化し、成長し、やがて死滅するといった海の生物の生態循環を繰り返している。当然海底をみれば、珊瑚がバラバラになった死骸が数多く散乱していることもある。
人間は、三つの環境を理解している。第1は地上の環境であり、比較的生態系がわかってきた。といって生態系のすべてが解明されているわけではない。
第2は水中の環境である。もちろん生態系などがわかるのは、まだまだ先の話である。つまりあんまりよくわからない世界だ。
第3は宇宙の環境である。もちろん少しはわかりつつあるが推論の域をでず、とても理解できている状況ではない。例えば生物がいるのかいないのかで議論になっている状態だ。
これらが人間が暮らす環境である。環境の生物の生態というマクロ的なとらえ方は、近年ようやく解明が着手されたにすぎない。人間の環境に対する理解は、まだその程度なのである。
海洋生物といったときに、人間の食物に供することが関心の中心だ。だから近大マグロと騒がれている。食べられなければ興味がないです、というのが人間の第2の海洋環境に対する現在の認識だ。それは当然すこぶる低い話なわけだ。
まあそれじゃーあ、いかにも人間の都合主義だし打算的だよね。やはり海洋生態学の進展が必要だと我々は考えているけど。
沖縄県慶良間諸島ナガンヌ島ガメラ
OLYMPUS E-M1、M,ZUIKO DG FISHEYE8mm/F1.8
ISO200,露出補正-0.7,f/10.1,1/200