Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング165.  半月型デザイン!?

2018年08月29日 | drawing

 ニコンが冴えないプレゼンテーションをした後、Apple京都店が開店した。徹夜で一番乗りをめざす人も含め1300人以上の行列だったとWEBは報じていた。もちろんこのときしか手に入らないTシャツをゲットするためだが、1地方の店舗が開業するのに、このフレンドシップな人々のり方が、現代の人々に支持されているブランドであることを物語っている。発表するから集まってこいではなく、勝手に人々が集まってくるのである。

 さらにいえば、Appleのスティーブ・ジョブスが亡くなったとき、お店の前には山のような花がユーザーから届けられた。そこには、ユーザーと一緒に歩いてきたAppleブランドのアイデンティティがある。日本のカメラメーカーのトップが亡くなったからといって、サービスセンターの前に山のような花束が届いただろうか。

 製造メーカーは、ユーザーと一緒に歩いてゆく。そうした企業ポリシーを伝えるためにも新製品開発発表は、ユーザーの心を捉える最高の機会なのである。だから訴求力が高いプレゼンテーションが必要になってくる。

 さてニコンZ7とかZ6だって。マウントが大きくボディが小さいというフォルムは、プロダクトデザインとしてみれば、デザインしにくい。モデルチェンジしてもその基本構造は変わらないわけだから。

 過去にそんなデザインが、パナソニックのDMC-CF5シリーズやGF3シリーズであった。ボディよりマウントが大きかったのでボディ上部まで円周の一部が反映されるという、いわば半月型デザインだ。デザイナーらが悩んだ末にこうならざるを得なかったのだろう。だがやはりプロダクトには頃合などのバランス感覚があり、半月型のデザインでは格好が悪いのでパナソニックは以後このデザインを採用していない。

 ニコンZシリーズは、その半月型部分の上にペンタ部分を載せちゃったけど、レンズを小さくするという命題があるとはいえ、なんか格好が悪くないかい。マウントが大きすぎるからねえー・・・。以後のモデルチェンジでは、ずーーと半月型デザイン!?が続くわけだ。半月型って決められちゃうとデザインしにくいだろうな。

 あるいは、これはミラーレス参入のとっかかりで、目的は別の所にあるのかもしれない。例えばニコンDfをさらにレトロにした、従来からのFマウントのミラーレスデジタル一眼レフを出したいのではなかろうか。実は、こちらが本命だったりするのかもしれない。どうもそんなニュアンスを含んだプレゼンテーションのようにも感じられるのだが。ニコンの力量からすれば、Zシリーズではとても物足りないと思われるが。

 従来からのFマウントでも小さなボディにできるし、ニコンF3時代の小さなレンズを開発すればよさそうに思われるが。だからニコンはFマウントから逃れられないのではないか。ライカだって試行錯誤して、いまだにMマウントのままだ。

 まあニコンZシリーズは撮影のプロ向きの機材であって、研究のプロ向けではなさそうなのでとくにこちらが調達することもないのだが。それより、ニコンDfが頃合いの良い価格(過去に180,130円が最安)になったら単焦点レンズやデジタルデュープ用に調達しておきたいと思う。それにDfは、ミラーレスZ7より35g重いだけで結構軽いのだ。それに、これをのがすとニッコールレンズの使用に制約がでてくるし、Dfはボディがあればニコンシステムができるというシステムフェチの願望が最大の理由なのだけど。

 あるいはそうしているあいだにキャノンが魅力的な機材をだしてきたりすると心が迷うけど。さらに水中機材デジタルニコノスが登場するのはないか。ハウジング不用で水深40mは楽に潜れる水中機材は、今現在どこからもだしていない。ハウジングは天麩羅の衣みたいで大きくなるから、やはりハウジングはない方がダイビングがしやすい。個人的にはミラーレスではなく、ハウジングレスが欲しいのだけど。

 

クロッキー帳NO38.

コメント
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