今夜も翠は、夜勤だ。夜勤続きもそれはそれで生活のリズムができる。だからいつもの深夜のお茶タイムで晃子さんと百合さんがやってきた。
晃子「あの彫刻家のお爺さんも起きている頃かなぁー」
百合「いったい何時寝ているんだろうと思います。」
翠「どこかでタップリ寝ているんだよ。骨折じゃもうじき自宅通院に切り替わるよ。寂しくなるねぇー。」
百合「あっ!、それでか・・・?。」
晃子「なんだよそれでかって!?。」
百合「昼間ね、あのおじんちゃんが私の身体を褒めるのよ。腰からお尻にかけてのラインが綺麗だって。それじマジマジと観察目線ね。」
晃子「おっ、彫刻家に眼をつけられたか。裸のモデルにしようというわけだ(*^▽^*)」
百合「ええっ!、そうなのかなぁー?。」
翠「案外いいかもよ。百合って身体が綺麗だもん。」
晃子「そうだよ。綺麗なうちにモデルをしときなよ。」
翠「そうよ。彫刻家が眼をつけるぐらいだからさ。そんな機会はめったにないよ。」
百合「私の裸を彫刻にして、それどうするんですか?」
翠「うまくゆけば駅前に置かれるかもな。『精霊の命』とかタイトルをつけられて・・・。(*^▽^*)」
百合「ええっ!、私の裸を駅前にですか!!・・。超恥ずかしいじゃん。あっ!、晃子さん撫でないでくださいよ!!!。」
晃子「うん、腰から骨盤まわりは綺麗かもよ・・・。」
翠「脱いでモデルやったら?。」
晃子「歳をとれば誰からも見向きもされなくなるんだから、いいじゃん永遠に残るってさ・・・。」
翠「アーティストって衣服の上からでも裸体がわかるらしいよ。だから百合の裸なんかバッチリ記憶されているかもなぁー・・・!?。」
百合「やだなぁー・・・、まあおじいちゃんの気まぐれもあるしさ・・・。」
晃子「そんなのないない!、もうモデル候補かもよ・・・。」
・・・
今日も寒波が居座っているので、小樽の街には雪が舞っている。
街がうもれるぐらいに雪が積もっている。