今回の小説に登場した言葉に彫刻と彫塑という二つの言葉がある。一般的には彫刻という言葉が多用されているが、この二つの言葉は全く違う立体像の制作方法をあらわしている。
彫刻は、石や木を彫って像をつくるのに対して、彫塑は粘土を盛り付けて像をつくる。完成すると粘土の上に石膏を巻き付け雌型をとる。次に雌型に石膏とか金属とかプラスチックを流し込んで塑像として完成させる。
通例日本の芸術教育の分野では彫塑を中心に教えている。彫塑は粘土でつくるから変更が容易なので勉強するのに格好の画材である。実際私も大学時代に彫塑実習をとり制作した塑像がトップ画像である。そんな塑像を今も持っており、何故かリビングに置かれて帽子掛けにしている。
この実習では女性のモデルさんだった。面で捉えて立体にするというのが大きなポイントであり一番勉強するところだ。そこを間違えると顔は似ていても塑像表現にはならない。もう少し実習を選択すれば、次は人体(大体裸婦)制作だが、その頃私は建築実習に没頭した。
このブログ小説シリーズは、描き始めの頃二つ興味があった。一つは人体デッサン。これは勉強の成果があり、いまでも若い女性の後ろ姿をみれば、大臀筋の付き方から骨盤回りの裸の体型はイメージできて日々勉強としている。つまり私の前を裸で歩いているのと同じであり、例えば舞妓さんの人体を眼でデッサンするなど面白い。十代の女性の身体は変化著しく難しいけどね。もう一つは雪の小樽の街にゆきたかった。それで小説の舞台にした。
さて最近ご無沙汰している透明水彩絵具でこのブログシリーズを描こうと考えた。ついでに水彩絵具で年賀状も仕上げるか!。二日ぐらい没頭すれば全部描けるかなぁー!!。お正月の仕事にしようか!!!。結局年賀状は画像で処理してしまい透明水彩絵具は使わなかった。だからブログも、いつものイラストレータで描いた。杞憂だったな。つまり2ヶ月以上前に小説は書いている。
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