Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

エッセイ682. 鴨と財閥

2024年02月18日 | field work


  11月の初め頃、京都人の常で大阪とは行き来がある。行きは阪急、帰りはヨドバシと中央郵便局に立ち寄るのでJRだ。運賃はJR の方が100円高く所要時間は15分早い。
 どちらの路線も山崎のあたりで、突然田舎の風景になる。それは僅かな一時だが車窓に見入る。関西には、突然こうした異質な風景が展開する経験が多い。つまり周囲が都市化されても、家は農家だから都会のことは知りまへんわ、となる。つまり頑固なのである。その頑固な関西人がいるから、関西に観光客がやってくるしテレビの話題にもなる。
 そうした都市近郊の辺鄙な田舎が住みやすいということを旧財閥達は知っていた。だから彼らの家も同居する。人と同じ事を考えていたら不動産屋の鴨ですわと彼らはいうだろう。その旧財閥系も沢山の鴨で利益を得たけど・・。
 つまり世の中は鴨と旧財閥の2つの構造があった。沢山の鴨がいなければ財閥の形成もなかった。その鴨と財閥の分かれ道は人と同じ考え方をするか、異なる道をゆくかの違いだろう。だから財閥になりたきゃ人と同じライフスタイルをしないことにつきそうだ。
 ただし他人と同じライフスタイルをしないからといって財閥になれるわけではないけど・・・。そんなことを考えているうちに杜の風景は通り過ぎていった。

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コメント
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