2023年の大晦日、散歩に出た。すでに陽は沈み、雨が降り、八坂神社の境内が賑わっている。「おけら火」の行事だ。神様の火を縄の先にもらって、消さないように振り回しながら家に持ち帰りかまどに火をつける。そして新年のお雑煮をいただくのである。つまり火除けの伝統行事だ。
今は、何処の家にもかまどはない。古い伝統に少し寄り添いたい現代人の気分がある。実は神社で売られているおけら火は、八坂神社のお札がつき、ちゃんと縄の先が燃えた跡がある。こちらのほうは家の柱に飾っておける。
2023年の大晦日、底冷えがするが寒さがない。雨が降り風は冷たく、例年と比較すれば温かいほうだ。7年前、大晦日に雪が降り交通期間が遅延したことがあった。
そして人出が多いのも今年の特徴だ。もちろん外国人達が多いのだが、ようやくコロナ過を耐えきった安心感があるのだろう。そんな師走の街を走り抜けた。
石塀小路でジンバルから撮影機材が石畳に転げ落ちた。ジンバルのロックがかかっていなかったのか?。拾い上げたらモニター破損。モニターはピントとリンクしているから合焦できない。そう思って撮影を続けていたらまた落下。今度はレンズのマウントが外れかけている。どうやらジンバルのロックが甘くなってきたようだ。予備機材はHDまでしか撮影出来ない。ならば価格も下がったので新しい機材を調達しよう。2024年、最初の仕事だった。
Fieldwork881.KYOTO,New Year's Eve 4K
SONYα6600、Vario-TessarE4/16,16-70mmZA OSS T*