大学を退職する4年前に、4年生の消化授業を受け持たされた。学生達は既に必要単位を修得しているし、こんな授業にこないでしょう。就職活動もあるしさ・・・。そう思っていたら結構私の実習の受講者がいるではないか。
そこでパリの三大美術館を3DCG制作させることにした。最初は図面がしっかりしているオルセーだな、次はルーブル、最後はポンピドォー。あと1年あるか。そこで手元に図面があったオペラ座を出題した。これ難しいぜ・・・。
画像は、見事難問に答えた学生の3DCG作品。オペラ座の客席だ。本人は実物は見ていないだろう。WEB上で得られる画像からリアリティを参照したようだ。だからすごい緻密な作り方だ。シャンデリアなどは一つ一つの電球に3DCGの光源をいれてある。だから室内の空気もボワッとした古い建築の空気を漂わせている。
今の学生達は、小さいときからゲームに始まりコンピュータに手慣れている。だから建築を勉強してくれば緻密な3DCGも、面白がってつくりあげてしまう。そういう世代だ。
今日は、226事件で若い将校が反乱を起こした日だった。
画像:学生作品