2023年12月22日冬至。1年の中で一番昼間が短い一日だ。
日本海側では大雪警報が出され、京都では気温-2℃の底冷えがする朝、空は雲一つない晴天だった。撮影日和だけど、Northfaceの手袋は氷に手を入れたように冷たい。散歩コースに出かけたけれど、私の意識は低調だ。
街を歩いていても、百貨店に入っても、クリスマスが近いけど、そんな空気を感じる事がない。それどころかお正月の気配すらない。それが今の京都だろう。
お正月の準備といっても先月家の大掃除をしたので、年末は年賀状を書くぐらいしかないから、余計にお正月の空気は感じられない。そのほうが論文の締め切りが迫る立場としては、静かで調度よいのかもしれない。
祇園の福栄堂まできたら、福玉が天井に吊してあった。これは年の暮れに舞妓さんが、お世話になっているお茶屋さんやひいき筋へ挨拶に回ったときに、お返しとして舞妓さんに差し上げる餅皮でできた大きな紅白の福玉である。なかは駄菓子がはいっていて、いまならアポロチョコレートとかカバヤのメロンパンとか、或いはカルビーのポテトチップなどが入っているだろうか。紅白の玉を金のテープで閉じる。これは金でなければアカンのだ。そして餅皮をちぎってお汁粉にいれたりする縁起物である。これが京都の年末の空気だろう。
Fieldwork879. Kyoto today is shortest day 4K
SONYα6600、Vario-TessarE4/16,16-70mmZA OSS T*