真冬でも晴れ間がのぞけば定点にでかけてスケッチをする。
帰る頃に菁園中学校のチャイムが鳴り今日の授業が終わったことを盛大に知らせる。心春が待ち構えたように飛んでくる。
小春「以前私の友達の夏樹とコースケ君の筆卸の話しを覚えている?。」
「覚える意欲がなくても覚えているさ。今度は違う彼氏でも見つけたかい?」
小春「そうじゃないの。夏樹とコースケ君がしっかりできあがっているの。」
「カップル成立ですか・・・。」
小春「そうよ。だってコースケ君の筆卸おろしをしたじゃん。その後が大変なの。」
「大変!?」
小春「その後コースケ君がすっごく発情して毎日お堂に誘ってするんだって。もう教室でも午後になると、しようのサインをくれるんだってさ。抜かないと正常にならないんだって・・・。もう日課になっているもん。」
「まあ嫌がる男を無理無理開眼させたからねぇー・・・・・」
小春「そうよ。もう夏樹の奴隷よ・・・。」
「それが若い人達にとっては正常なのだろう。夏樹さんもコースケ君と一丁あがりかな!?。」
小春「だって、誘われるとコースケも可愛いなと思ってお堂にゆくんだって。」
「母性本能に目覚めたんだ。」
小春「そうなんだ・・・。」
「次は、子供が生まれるよん。」
小春「夏樹に避妊のこといっておかなきゃ。」
「今妊娠すると先生もびっくりするだろうな。まあ出来たらしょうがないか・・・。」
小春「そうよね。成行だもんね。」
「あとは周りから祝福されて・・・かな。」
小春「早すぎるって怒られそうよ。」
「できちゃったら、大人達はそこを飛び越えて出産の準備でもするんだろう。いまはそういう時代だよ。」
小春「なら安心。夕飯のおかずを買いに行こうよ。」
冬だから、部活もお休みに近い。
雪の除雪で2m位山になっている。その間に人の足が通れるぐらいに縮まった細い雪道を小春と生協へ下っていった。
・・・
頭の高さまで雪が降り積もっている小樽である。