オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

斜里川水系源流域、晩秋の美麗オショロコマ

2012-08-12 10:20:24 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-11-23  晴れ 強風 気温2℃
天候は危うげでかなりの強風が吹き、異常に寒いが斜里川のいくつかの支流に晩秋のオショロコマ撮影に向かった。斜里川上流には支流が多いが、今日はまずHORK川からS-HPRK川に入り三カ所で川に降りてオショロコマを釣り撮影した。今日は、美しい♂を混じえてかなりのオショロコマが釣れた。この水域のオショロコマ個体群は基本的に体色は暗色調で赤点紋理は鮮やか、腹部はオレンジ系の♂がほとんどであるが♀はいろいろのタイプがある。上流域の♀はおおかた産卵済みであった。一般にオショロコマの群れでは♀が圧倒的に多いのだが、この時期この水域では何故か♂が多い。撮影できたオショロコマの内訳は合計20♂♂11♀♀であった。釣り上げたオショロコマは可及的に手早く水中で撮影し、全て丁寧にリリースした。



































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網走川水系、美幌川の大アメマス釣り

2012-08-11 16:18:14 | 大型魚
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秋も押し迫った10月30日、晩秋の網走川水系美幌川のとある支流に大アメマスを狙って出かけた。ちょっと寝坊したので朝食は近くの店でブタ丼をかきこみ、大アメマスの強烈な引きを思い浮かべながら大急ぎで釣り場へ急いだ。この時期、この場所へゆけば大抵大物が釣れるポイントがあるのだ。今日は20~25cmほどの良型ヤマベやアメマスが入れ食い状態で釣れたが、最後にやっと目的の大アメマスがかかった。
しかし1匹目は細い2.7mの渓流竿ではなかなか引き抜けず、ついに倒木の下にもぐりこまれて、そこで一暴れしたとたん針がはずれて逃げられた。2匹目の大アメマスは力まかせに引き合いをしているうちに突然釣り針がポッキリ折れてしまい逃げられた。最後に48cmのアメマスを妻が釣った。流れに乗ったデカアメマスの引きが強く引き抜くことは不可能でとうとう渓流のなかであちこちへ引きずられているうちにバランスを失い、川の中に激しく転倒。妻の悲鳴でかけつけた私がバトンタッチして竿を受け取りひきよせ、むんずと魚体を鷲掴みにつかんで岸に上げた。針かかりはあまく釣り針は口を貫通しておらず一暴れされたら針がはずれる寸前であった。妻は下半身完全ずぶぬれで寒さで歯ががちがち状態。寒い川岸で急遽ストリップショウになって私が脱いだズボンをはいた。私はズボン無しのパンツ姿でまた特長をはいたのだった。いまでも思い出しては夫婦で大笑いする印象深いアメマス釣りであった。このアメマスは撮影後、すみやかにもとの渓流にリリースした。














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知床の美麗オショロコマに水カビ病、魚道付きダムとの関係

2012-08-11 10:24:14 | 渓流魚、蝶、自然
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2010-8-14(土) 晴れ 羅臼は晴れ。暑い。
最後にT川へ入った。この川は、従来とりわけ美しいオショロコマが棲んでいる。海から最初の大きな砂防ダムまでのごくごく短い水域に小規模な個体群として存在していた。 今回、しばらくぶりにきてみたら最初のダムに大がかりな魚道ができていた。従来、この渓流はサケマス遡上河川ではない。何のための魚道だろうか?先年、世界自然遺産を管理する機関の外国人監察官が本当に自然遺産に値するかどうか再確認の視察をおこない、知床の川にあまりにも多数のダムがあるのはおかしいと強く指摘した。知床自然遺産登録取り消しの恐怖におののいたあまり、急遽にわか造り、猛スピードで建造された魚道群のひとつだ。このコンクリート製の魚道にオショロコマがたまっていたが、私たちが何度も紹介してきたように、ここでも魚道付きダム特有の悲しい水カビ病が発生していた。斜里川の魚道付きダムで見られる水カビ病と似たような状況だ。ここのオショロコマは赤点紋理が鮮やかで腹、ヒレも真っ赤な独特の美しい個体が多い。こんな美しいオショロコマに水カビ病がでるのは実に悲惨なことだ。もうあたりが薄暗くなってきたので武装解除。上流にもう一つ似たような魚道付きダムがほぼ9割完成していた。繰り返すが、この渓流にはながらくサケやカラフトマスは巨大な砂防ダムもあり全く遡上してはいなかったはずである。   この渓流でも、この時期、遡上型オショロコマは確認できなかった。今回、撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。





















オショロコマの幼魚たち






 

水カビ病に侵された悲惨なオショロコマたち。



















知床に人間が侵入?してきたこの数十年の間にオショロコマたちの棲息環境は実にめまぐるしく悪化の一途だ。しかし、宇宙人の視点から地球を見れば、こんなことも含めて全てが地球の自然の変遷の過程なのだろう。人間にとって好ましく心地よい?自然環境を未来永劫今あるがままに保ちたいというのは人間のおごり、ごうまんに過ぎないのかも知れない。自然は絶え間なく常に動き変化し変遷してゆく。1年中川を見ているだけでも、そんなことはすぐにわかる。知床には人間を寄せ付けない山奥にもオショロコマは棲んでいると思う。人里近くのオショロコマの未来はもはや決して明るくないが、山奥のオショロコマはたくましく存続してゆくことを期待したい。目の前の自然環境を大破壊して建造されるこれら魚道付きダム群の功罪は少なくとも今後5-10年は様子を見なければなんとも言えないだろう。






夕食は羅臼の港の食堂でジンギスカンを食べたが火力が弱いせいか、ひどくまずかった。気の弱い私たちは、こったらまずいジンギスカン食えるか と大声で騒ぐこともできず、もくもくと生まれて初めて食べた最悪ジンギスカンを呑み込んだ。キュウリの漬け物もひどく臭い香料で食えなかった。本来、漁港羅臼でジンギスカンを食べるのが根本的に間違っているのを知った。ホッケの開き定食にすればよかったのだ。

帰りは急カーブの少ない越川の峠を越えて帰ったが今度はK子ちゃんは大丈夫であった。北見市の自宅に帰宅したら午後10時であった。疲れた。


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知床の遡上型オショロコマを求めて その参

2012-08-10 08:45:15 | 渓流魚、蝶、自然
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2010-8-14(土) 晴れ 羅臼は晴れ。暑い。
次にOS川で釣ったが河川残留型の暗色調のオショロコマ小型3 大型22cm 1(赤腹赤ヒレ)でおしまい。

遡上型オショロコマどころか、通常見られるオショロコマそのものが異常に少なかった。

少し上流にある滝壺へいったF氏はなにも釣れずもどってきた。以前、オショロコマが群れていた深い滝壺は大雨の後、土砂で埋まって浅くなり環境が完全に変わっていたのであった。

降海型オショロコマの生態については、データも集積され、かなり目鼻が整ってきたのだが、遡上型オショロコマについては、いまだ手がかりらしいものをつかめないでいる。
















その後、ついに大型銀ぴか遡上型オショロコマを釣り、撮影に成功しています。
そのうちご紹介出来るとおもいます。


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知床の遡上型オショロコマを求めて その弐

2012-08-07 21:05:00 | 渓流魚、蝶、自然
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2010-8-14(土) 晴れ 羅臼は晴れ。暑い。
次にO川にはいったが、河口で大勢の釣り人がひしめいてルアーや毛針でカラフトマスを狙っていた。しかし、まったく釣れていないようだ。私たちは橋の上下でオショロコマ数匹を釣ったが小型河川残留型ばかりだ。たまりをのぞき込むと遡上カラフトマスがぎっしり群をなしており、まったく釣りにならない。私は3回も大きなカラフトマスに針が引っ掛かって細い渓流竿を折られそうになった。幸い、オショロコマ用仕掛けの2号のハリスが切れたり針が折れたりしてことなきを得た。ここはやや流れが速いため、遡上直後でいまだパワフルなカラフトマスたちはこんなやわな仕掛けでは釣れない。ここで釣れたオショロコマたちは、おなかがパンパンで、恐らくエッグイーターとして、産卵されたばかりのカラフトマス卵を腹一杯食べているのだと思う。しかし撮影後すぐリリースするため、腹を裂いて見たわけではないので断定はできない。この渓流でこの時期に遡上型オショロコマがいるとすれば、多数のカラフトマスの群の中に紛れているのだろうか。しかし、そんなことを確認するのは至難である。お盆のせいか、知床はとにかく車が多い。天然露天風呂のあるところなど多数の車が駐車して身動きとれず、まさにいたるところ知床観光客だらけだ。










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知床の遡上型オショロコマを求めて その壱

2012-08-06 20:36:26 | 渓流魚、蝶、自然
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20 XX-8-14(土) 晴れ 羅臼は晴れ。暑い。
これまで、知床のいくつかの渓流で、銀ピカの降海型オショロコマはずいぶん確認し、撮影した。降海時期も川毎に特定できた。それでは海へ下って大型化したオショロコマは一体いつごろ母なる渓流へ遡上してくるのだろうか ?。今日は遡上型オショロコマを狙って羅臼方面へ向かう。朝9時30分。北見市を出発。お盆なので車が多い。ウトロから知床峠をぬけて羅臼へ入った。知床峠の急カーブ連続で同行の K子ちゃんは車酔いでダウン。羅臼のセイコーマートでおにぎりを買ったが彼女はつわりみたいに嘔気が強く、食欲なく、頭痛もありげんなりしている。F氏が交通事故で道路に落ちパタパタしているミヤマカラスアゲハ♂を拾ってきた。左羽根が損傷し動かずもう飛べないだろう。今日は真夏の蝶カラスアゲハ、ミヤマカラスがとても多い。最初に降海型の記録が多いS川に入ったが河口から50m上流に孵化場へ送る採卵用サケマス捕獲のためのヤナがあり川をせき止めていた。ヤナから海までの間、オショロコマはいたが小型ばかりで何故か釣り落としが多かった。S川河口に棲む独特のオショロコマ個体群で河川残留型を30匹ほどを釣ったが波打ち際付近では白っぽい個体がいた。しかし目的の大型遡上型オショロコマは確認できなかった。旭川から毎年キャンピングカーでくるという夫婦がいた。オショロコマを毛針で釣りキャッチアンドリリースしているようだ。黒い大型犬ラプラドールレトリバーを二匹連れていた。
























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2012-8-3 北見市M川の巨大ニジマスとの格闘

2012-08-05 10:20:10 | 大型魚
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2012-8-3  晴れ  
この日は北見市近郊のM川源流域でオショロコマの調査を行ったが、帰りがけに急に大きなニジマスを釣ってみたい気になった。そこで、以前から気になっていたM川本流のとあるポイントへ向かった。そこにはダラダラ川が続くM川上流にしてはちょっと場違いな、かなり立派なたまりがあることを知っていた。きっと野生化した巨大ニジマスがいると思っていたのだが、アクセスがあまりにも大変そうでいまだ釣ったことのない場所だった。今日は意を決してそこにアクセスするために斜面を下り、森を歩き、草原をこえた。クマよけ呼び子を吹き鳴らしながら広い川を渡り、針葉樹の林を抜けると、広い川原と目的のプールがあった。水深2m ほどのプールは遠くから見て考えていたのと比べて意外と狭かった。わくわくしながら背をかがめて近づきそっと振り込むと、ほんのかすかなあたりのあと信じられない強引な引きで竿をもってゆかれた。油断していた。3mの細い渓流竿を立てるまもなく3号の道糸がピンと張ったとたん2号のハリスが切れていた。一瞬の出来事で巨大なニジマスがいることは明らかだ。普通、大型魚釣りのときは4号道糸3号ハリスの仕掛けなのだが、今日は用意していない。3m の渓流竿が破壊されなかったのは幸いであった。すぐにヒットした2匹目は流れに乗って猛烈な引き。うぃうぃうぃと小気味よい糸鳴りがして渓流竿が悲鳴をあげる。なんとか、ランデングネットにおさめたが、とたん浅かかりの針がはずれた。3匹目はなんとしてもコントロール不能。水中で激しく反転を繰り返す大きな銀色が闘志をかき立てる。数分のやりとりでもまったくパワーが衰えない。しかし、不意に針がはずれ逃げられた。そのあとは、小さなオショロコマ1匹とニジマス幼魚3匹でおしまい。ここでも野生化したニジマスが自然繁殖していることがうかがえる。ニジマス釣りは細い渓流竿に限る。ルアー竿やフライロッドと比べるとまさに格闘技の快感を味わえるのでやめられない。釣りの原点だとおもう。しかし3mの渓流竿は、もともとこんな強度に耐えられるようには設計されていないので、しばしば爆発音とともに竿が木っ端みじんに破壊される。そのスリルもたまらない。









もっとでかいのには逃げられましたが、そのうち リベンジしたいと思います。


ニジマス幼魚もいることから、野生化したニジマスが自然繁殖しているものと思います。


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網走川水系、オショロコマが棲む2本目の川を発見 その弐

2012-08-04 12:04:20 | 渓流魚、蝶、自然
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2010-9-25 (土) 曇り 気温10℃ 異常に寒い
上流に向かうにつれヤマベが減り始め、アメマスは依然多いがオショロコマが増えはじめた。オショロコマは若魚、幼魚が多いが成魚も混じり個体数は上流にゆくほど増えてきた。ここのオショロコマは棲息環境が暗いせいか、体色地色はくすんだ暗褐色。大きさは成魚で尾叉長20cm前後。背部虫喰い紋理はとても細かく、項部はしばしばべったりして無紋。背ビレには細かな白点紋理がある。赤点紋理はオレンジ系色調で細かく、数は少ない。腹部着色はくすんだ淡いオレンジで時に黄色。♀腹部はまっ白である。胸ビレ、腹ビレの着色はくすんだオレンジで着色は淡い。ここのオショロコマはこの時期まだ産卵体制に入っていない。
源流域へと進むにつれ、しばしば出現する大たまりでは成魚から幼魚~若魚のオショロコマ、32cm、42cm の良型アメマス、小型~中型のアメマスが多く、ヤマベは少ない。42cmアメマス♀は産卵後であろうか、腹部がペッチャンコであった。ここまででオショロコマは約50匹は釣ったが釣り落としたり、撮影がうまくいかない個体も多かった。アメマスは100匹ほど釣って多くはそのままリリースし15匹ほどを撮影した。ヤマベは状態が良いものをキープしF氏が持ち帰った。この渓流は網走川水系でオショロコマが棲息する2本目の渓流であった。このように源流域までダムのない渓流は本当に素晴らしい。川が生きているという感じがする。周囲の環境もすばらしい樹林でまさにオショロコマの森だ。今日は気温10℃、水温も10℃で、防寒対策が不十分であったため、低体温症のようになり最後はブルブル全身の震えがきてまいった。低温のせいかデジカメの調子が良くなく、バッテリー出力不足となって光量不足の暗い写真が多かった。流れは速く撮影場所もなかなか良い場所が無く苦労した。 午後3時半まで釣って、最後は下流域を少しさぐって武装解除したが、とにかく寒い日であった。ウェーダーの右靴底の滑り止めペフ板が剥がれ、ウェーダー右側、なんとなくじんわりと水が入ってくる。もう買い換えかな。


















































これは、この時の釣りで持ち帰ったヤマベの甘露煮です。工程はけっこう面倒で、F氏自慢の逸品でおいしい。



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網走川水系、オショロコマが棲む2本目の川を発見 その壱

2012-08-03 09:12:57 | 渓流魚、蝶、自然
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2010-9-25 (土) 曇り 気温10℃ 異常に寒い
朝9時にF氏、私たちの三人で網走川水系のとある支流源流域へ向かい北見市を出発。網走川水系は実に多数の支流があるがオショロコマが棲息するの支流はこれまで唯1本のみ発見していた。今日向かうのはいまだ未調査の支流で今回初めての川だ。北見から車で40分走り、やがてアスファルト道路が切れるとその支流沿いの林道へ至る道となる。タマネギ畑の中をえんえんと走って進むとやがて鹿ゲート。 ゲートからしばらくゆくとうっそうとした針葉樹の森になり右手に見えてくる渓流はいかにも魚が多そうだ。この渓流は海からここまでダムなどまったくない近年では類稀な川である。最初の橋の下流のたまりでヤマベ3匹とオショロコマ1♀。オショロコマはあっけなく見つかった。アメマスとヤマベが多い。F氏はヤマベの甘露煮にトライしており比較的状態の良いヤマベを少しキープしてゆくことにした。オショロコマは出だしの1♀のみで、その後釣れない。 ヤマベ、アメマスは結構瀬に出ている。ヤマベは少し前の産卵行動に参加したようでかなり痛んでいて、釣り上げると激しく放精するものが多い。遡上サクラマスもかなり見られた。釣りながら源流域へとすすむ。 撮影させていただいたアメマスはすべて丁寧にもとの場所にリリースしました。
                                            
        この項、続く。 オショロコマは次項に出てきます。 

































 これはアメマスと言うよりエゾイワナといったほうがピッタリの個体です。




 やちぼりぼり。 みそ汁に入れると最高。




ヌメリスギタケ。ゆでてから醤油と酢につけて、しょうがやピーマンと一緒に漬け込んで食べるとおいしい。

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放流ニジマス、ブラウントラウトにより在来のオショロコマが全滅したとされる知床の渓流その後

2012-08-01 18:44:32 | ニジマスによる被害
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1990年代に放流されたとされるニジマスのため在来のオショロコマが全滅したとして北海道新聞などで報道され、一時期とても有名になった知床の渓流がある。その根拠は2002年10月22日と25日に電気ショック機エレクトロフィッシャー(スミス・ルート社製)を用いてニジマス大小203個体を駆除したという記録である。このとき河川型とおもわれるブラウントラウト48.3cm も同時に捕獲されている。耳石径に沿ったSr/Ca比の変化が無いことから、これはシートラウトとなったものが遡上したのではなく恐らくは放流されたブラウンと思われた。かって豊富に生息していたことが確認されているオショロコマはこの時1匹も確認されずニジマス(ブラウントラウト?)により完全に駆逐されたものと推定された。これをうけてその後もニジマス徹底駆除が行われ、羅臼町環境保護科が2003年に近くの別の渓流からオショロコマをこの渓流に移植している(よく考えてみると、この移植もかなり問題点が多い)。
この報道に反発する函館のフライ釣り愛好者(ニジマス放流容認派の方たち?)数人が実際にこの渓流に調査に入ったが渇水期のせいかニジマスもオショロコマも確認できていない。しかしHP写真でのいでたちや報告をみる限り、彼らにはこのような渓流でオショロコマを釣る技術や知識は無かったと思う。一般的に入れ食い状態で生息する川でオショロコマを釣るのはしばしば容易だ。一方、オショロコマ釣り歴30年以上の経験から、この川のような環境悪化河川や個体数のきわめて少ない水域でオショロコマを釣るのにはかなりの経験と知識、熟練を要すると言える。

2006-11-5   晴れ のち曇り

この日、この渓流は夏場の渇水期とは打って変わってまあまあの水量の渓流に変身していた。繰り返し行われた入念な電気ショック機による駆除にもかかわらず、この川のニジマスはまだ生き残っていた。まず、下流域で42cm の老熟ニジマス1♂を釣った。(帰宅後腹を裂くとまだ未熟な精巣があり、胃はほとんど空っぽでトガリネズミ??の骨盤骨から大腿部とおぼしき骨が入っていた。)。これとは別にもう1匹ニジマスをかけたが取り込み中に針がはずれ逃げられた。同一水域で良型オショロコマ成魚3♂♂1♀を釣った。上流域では細く浅いチョロ川で幼魚数匹と若魚数匹を目撃した。その上流でやや渓相がよくなった水域ではかなり若魚と成魚がみられた。これらのオショロコマは手早く撮影後、すべて丁寧にリリースした。これらが移植されたものか、本来この渓流に生き残っていたものかは不明。この時の状況と私たちの見解はオショロコマの森第一巻知床編に詳細に記録してあるので重複を避ける。なお、知床や斜里川で見られるように放流ニジマスはブラウントラウトと同様にシートラウト化し、海に出たあと隣接する河川などに産卵のため遡上して分布を拡大する可能性(いわゆるスチールヘッド)を指摘しておきたい。実際に知床にはそのような川がある。

1990年代とは異なり、今現在(2008年)は在来種の保護意識の普及や、外来魚放流による弊害の顕著化、琵琶湖産稚アユの全国への移植に対する問題提起 etc. .....といった状況の変化をしっかり認識すべきである。このブログでもニジマス放流河川の悲惨な現状を繰り返し示してきた。今後はオショロコマなど貴重な在来種の生息する水域にニジマスを放流するのは断固おこなうべきでないと思う。近年、本州方面でも天然アマゴや天然イワナ、在来の魚類の貴重性が強く認識されるようになり、漁協などによる放流にも多少の配慮がなされはじめたのは喜ばしいことと思う。ただ、外来魚放流や国内産養殖魚の移植はこれまでの歴史やその結果としての現状をよく踏まえて柔軟に対処すべきである。ブラウントラウトやカワマスも相当の歴史のある水域によっては拡散の可能性がない限り、現状維持もある程度仕方がないと思われる。決して単純思考に陥って画一的に考えるべきではないと思う。北海道においては、幸い貴重な生態系がしっかり残っている水域も多いが、現状の把握はいまだきわめて不十分である。これまでのように、これを際限なく破壊し続けるのはもはやこれまでにして、今後は大切に次世代にゆだねてゆくのは私たちの義務ではなかろうか。


この記事は2008年にオショロコマの森にアップしたものですが、Mobile me 中止によりデータがWeb 上から消滅してしまいました。このブログにとって重要なメッセージが込められており再録しました。























この渓流は、その後、やっと復活してきた河川環境、周囲環境を完全大破壊して巨大魚道が造られました。一体何のための魚道なのか、魚道作成を企画した人にも考えはなかったと思います。もともとサケマスの遡上はなかった渓流です。いやはや、ニジマス放流だの在来オショロコマ云々などといった議論はまったく陳腐なものになってしまったという笑うに笑えない落ちがあるのです。そのうち 再録します。







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