専門家に気をつけて!

2年間たっぷり付き合った少年。その少年は強い対人恐怖症だった。市の教育センターの担当カウンセラーは高機能自閉症だと母親に伝えた。そのカウンセラーの勧めでで都立の小児精神の専門病院に行った。そこでも同様に診断された.長く自閉症児と関わり、その少年とも毎日7~8時間、トイレから食事まで共にした私は、自閉症の3基準二全く合わないことを知っていたので、この地域ではその方面で名の知れた、私立の病院に診てもらいに行った。そこには元情緒専門の指導主事が相談員として勤務していた。そこでも前の病院の診断を聞いて、即座に同じく高機能自閉症と診断された。要するに(専門家)が右ならえで、高機能自閉症と診断した。しかしどの専門家も、その少年を直接診てはいない。彼は強い対人恐怖で、相談室には1度も行ってないし、病院も待合室までがやっとっだった。誤診なら分かる。診ないで診断とは。母親の言葉だけで診断だ。母親がその方面の専門家ならば、彼の様子を専門用語に置き換え表現できただろう。そこでは言葉を共有できるし診断の大きな補助材料にもなるだろう。それでも決定的な材料ではないはずだ。モラルにも関わる。その後の少年の歩みはここでは述べないが、本人も親も学校も、それを前提に対応し歩むことになる。学校や医療で今日も白昼堂々と展開している白い巨塔だ。どんな場合もまる投げはやめよう。
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