自動思考のコントロール

自動思考とは意識的・意図的ではなく自然と頭に浮かび、考えさせられ頭から離れずそれを意識的にコントロールできない。特に不安定な時や習慣化しているとき、多くなる。精神医学・心理学用語だ。昔から言われてる雑念や煩悩といわれるものと考えて良いと思う。誰でも持っているものだが、心が傷つけられたり、情緒障害や神経症・心の病などでは共通して自動思考が高まる。そののことによって、場にそぐわない言動が出る、本人にとっては頭や心がそれでいっぱいになるのだから、当然なことだ。思いと事実の境がはっきりしなくなる。だからこの自動思考をどうコントロールするかだ。実践の中から2つ。1つは、他人とのほど良い擦り合わせ・コミュニケーションだ。厳密に言えば人はそれぞれ、価値観や感覚を異にしている。それを程良くすりあわせ気持ちを通わせることによって自分自身を把握できる。不安とは、自分が捉えられない状態とも言える。すりあわせは強すぎても弱すぎても不安を高める。そこが難しい。マニュアルにはない。頼るのはこちらの直感と想像力しかない。もう1つは、「思い」と「事実」の照合。はじめ本人を相手に照合するのは、は嫌がるかも知れない。こちらがやってみせる。たぶん本人は興味を持つとおもう。人は誰でも「思い」と「事実は」ほとんど異なる。突き詰めると全て100%異なっているはずだ。恥ずかしいことではない。問題はそれをどれだけ近づけられるか。それだけである。日常生活で経験していることを、左右の対照表にして、書き込むと解りやすい。自分の思考や思いそのものが事実との関係で捉えられる。自分を左右するのは自分の思いではなく事実だと言うことに気がつくだろう。そうすれば自分の思いを事実との関係で、コントロールしやすくなる。実践では、かなり難しいケースだったが、確実に改善に向かった。 これは誰にとっても自らを解き放すのに、大切なことではないだろうか。

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