大衆の病理

 先日、花見のついでに本屋へ立ち寄った。背表紙に「大衆の病理」というのがあった。目次を見ると
 社会学の社会病理現象のことだった。なるほどと思った。社会病理というとなんだか抽象的で説明がいる。大衆の病理となるとまさに人々に具体的に現れたところではっきりするし数字的に明らかになる.   ①自殺  1日96人
 
 ②病気   毎年3%増
 ③障害児に激増 この20年間でおよそ2倍今後割合早く今の2~3倍の見通し
 ③不登校、引き籠もり、ニート 増加の一途 発表の数字には操作がある。(不登校)
 
 ④犯罪  低年齢化 悪質か 刑事犯罪警察認知数 1日およそ8000件
 
 ⑤自然破壊 気温上昇 異常気象の増加 
 
各項目 どれも実質、数量的に毎年世界的な記録更新だ。(オリンピックなら金メダルのラッシュ。)  他にも,虐待 母子家庭 離婚 家出 集団自殺 麻薬 犯罪の低年齢化 癌の発生 などなど。誰が見てもこれらは一連の物として繋がっている。しかも自然ではなく人為だ、内容は必ずしも不景気を理由には出来ない。今日の日経新聞で東大のある学者がニートの原因を社会の階層化 (そこでは経済を指している)と論評していたが、ほんと?と思った。歴史や外国をを見たら素人でもわかることじゃないかなー。
ただこれらはメディアもあまり取り上げない。これらを一連の物として報道したり、背景を探ろうというのもほとんど見られない。だから多くの人が世の中の閉塞感と「最近ちょっと変だね」のように感覚的にしか捉えられないのではないだろうか。教育の世界でもほとんど議論の対象になっていません。何故か?都合が悪いのだと思います。責任をぼかし責任を取らない。反省がないから繰り返かえす。これは日本の病理体質か?だとすれば具多雨的に自分を含め人に出る。とにかく子どもは明らかな被害者だが、病理に境はない。感想を聞きたいです。
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