世の中の見える世界から見えない世界まで思いっきり。特に、子供、教育、不登校、自閉症等 情緒に関心あり
天まで届け
北朝鮮問題で分らないこと
北朝鮮がミサイルや核爆弾の実験をしたことは世界や日本の平和や安全上忌々しき事だ。 ただ私は今政府や国際世論という形で国連も含め「対話と圧力」と次々経済制裁を強めるやり方が本当に良いのか?それしかないのか?とストーンとは落ちないものがある。小泉前首相はかつて、「北朝鮮のような国はアメリカがが直接話し合うのがいい」と提案したがブッシュは受け入れなかったことがある。メディアではあまりとり上げられなかったが 私は小泉前首相の光った外交上の功績だと思っている。あの小泉さんの努力は今はどこでどう引き継がれているのだろう。全く見えない。対話と圧力と言っても対話のテーブルにつかせるため制裁を加える。エスカレートすれば武力制裁に繋がる方向にある。 国際間の紛争解決は人間関係とは違うのかもしれないが、長いこと学級担任をしてきた経験で言うと、今のやり方を学級に当てはめると、子どもや保護者から「最悪」と言われそうだ。どんなクラスを担任してもクラスからはみ出し、約束を守らなかったり周りに迷惑をかけたり約束を破る子どもは必ずいるものだ。(私はそういう子どもが大好きだった)制裁をちらつかせて話し合いを求めてよい結果になったことはただの一度も無かったし、周囲でもそれで成功した話は聞いたことが無い。長い教師生活のなかで、子どもに厳しく迫り一緒に泣くこともあった。その厳しさは制裁を加える感覚とは正反対で、こちらは心の中では相手を責めてはいず非力な自分を責め、悔しさでいっぱいだ。しかしその気持ちの通じない子どもは一人の例外も無くいなかった。国と国の関係は、学級や個人間の人間関係とは違うかもしれない。しかし今は正直どこがどう違うのか私は分らない。対外国関係も多様なものがあるだろう。国際世論と言う名で対応が画一化されるのはどうなのか。窮鼠猫を噛むではないが、北朝鮮のミサイルや核は安倍首相の言うように日本の安全が最も危ない。それにしては、今のワンパターンではなく、小泉さんの発想も含めた多様な発想で努力をしてもらいたい。子どもであれば困った行動は困った内面の状態を持っているからそれをその子と一緒に取り除く以外に解決はありえないと考えるのは基本中の基本になるのだが。
拉致問題から言っても、制裁がエスカレートすることは拉致被害者やその家族にとってどうなのか。本当に願っているだろうか。〈仮に金無正日はどうなってもいいと思っても、拉致された人々やそのお孫さんの安全と暮らしが一番心配ではないだろうか)武力制裁にでもなれば、救出どころではない。飛行機の乗っ取り事件や、他に、国内でも人質をとっての犯罪があった。そのとき警察の対応は人命優先で、犯人へのアプローチが少し違う気がする。もっと丁寧だ。被害者でも出すとそれは警察の対応の失敗が問題になる。「犯人が悪い」
ではすまない。「同じく『ならず者国家」』や『悪の枢軸』が悪い。」ではすまないのではないか。