世の中の見える世界から見えない世界まで思いっきり。特に、子供、教育、不登校、自閉症等 情緒に関心あり
天まで届け
言わんこっちゃナイ
『世の中を動かしているのは政治家より官僚、高級官僚は悪だと大学に入ってから分った』と元厚生事務次官を襲撃した犯人が話しているらしい。
素直に新聞テレビを見ていたら誰でもそう思うだろう。
政治家(政府)が部署や部下を公然と批判して組織的責任を曖昧にし、最終的に責任をとらない政治の行動様式は、国鉄民営化推進の1980年代から事故・事件の度に見られこの形はは定着しているようだ。
私はこのやり方を『無責任大国』で世界的にも金メダル級ででないかと揶揄してきた。 国鉄の時は、国労たたき、自治体攻撃では自治労をたたき、その当時、次は日教組と言われていたが、1990年代に入りそのとおりななった。学校では、子供や保護者にも 変化が出てきたし、居酒屋の教師に対する話題も空気も変わきた。
それが今は日教組かどうかではなく「先生」そのものがそして、連綿と 「公務員」「役人」「親」「家庭」‥と職業や立場そのものがバッシングの対象として拡大されてきた。
いずれも、発信源は政府・与党と、拡大してお茶の間まで撒き散らしたのは、毎日届ける新聞とテレビだった。
今回の事件も、犯罪者として事細かく伝えられるだろうが、、
政治テロであるかのような大袈裟な見出しを用いたメディアも、容疑者の『高級官僚は悪』の認識に立った経緯など明らかにしないまま、10日もしないうちにテレビや新聞から姿を消し、国民は忘れ、単なる珍しい過去の犯罪であやふやにして終わるだろう。
あの報道のやり方は、 真犯人が逃げたり逃がす時に使う手に似ている。
この類の犯罪報道はいつも真犯人(社会的責任者)を匂わせながらはっきりさせたことがない。
だから何が起きても、社会的責任者が不明でだれも責任を取らず実行犯個人の問題で終わる。
今回の報道でコメンテーターに犯罪心理学者を登場させていたが、テロや恨みを想定するなら、場違いの専門家ではないか。もし専門家として出すなら(提灯持ちでない)ジャーナリズムの研究者か政治・行政の組織論の専門家の話が聞きたかった。
経済危機よりジャーナリズム危機のほうが、根が深い
面もある。