断ち切れない難しさ

 
子どもの頃の貧しかった戦後でも、将来に夢があり、今より幸せだった気がする。
 平和と豊かさを求めてやってきた教師生活を振り返り、満足感と同時に疑問も湧く。
平和と幸せを求めてやってきたつもりではいた。
 子どもたちを武力戦争には送らなかった。
 しかし、子供達を経済戦争に繋げるべく手綱の端を握ってはいなかったか?
 結局、同じような事を繰り返して来なかったか? 
 子どもや国民から離れた政治や経済教育を思いっきり批判し続けてきた自分自身は
 本当に無関係だったろうか?
 (飯を食い空気を吸わなければならないこともあるが)批判した文化の中にどっぷり漬かってこなかったか?
言い訳し、否定したくても否定のしようがない。 
  空気のような文化の中にあって文化やその中の自分の是非の分別は難しい。
  しかも、今だって断ち切れない。
つくずく、 己の批判の方が難しいと思う。
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