本当に「外交の基本は軍事」か?

例のサンプロで、日米首脳の会談を受け、普天間移転問題を中心に議論された。
安全保障に直接関わる 現政府の大臣と前政府の大臣、バックに専門家・識者?も数人参加して、何時ものように乱暴な議論が展開された。
その中で石破前防衛大臣は「外交の基本は軍事でしょ!」と言い切り、皆に問いかけたが、反論する人は誰一人居ないだけでなく同意したり頷く顔ばかりだった。
 これが、現在の日本の共通した立場場のようだった。
 「外国と付き合う時の基本が(軍事)にある」が共通した認識を公人がメディアを使い公に口にしたことに驚いた。
 これまでもそう言う認識を持っているかのような発言や行動は沢山見てきたが、あからさまに表に出したのを見たことが無かった。
 石破氏は世界の国々もそういう認識でいることを前提にした物言いだったが、
 (考えたくもないが)戦後日本が歩んできた道なら外国も同様である事は当然だと心底納得できた。
しかし、このことは 外交の基本が軍事なら、安全保障が軍事を指し、人間の安全の基本が軍事【武力】である事を意味している。
 人や政府がどう考えようと勝手だが、果たして現実の人間の安全の基本は軍事にあるだろうか?
 それは国であっても、個人であっても、外交であっても個人の人間関係であっても、【軍事】や【腕力】が安全の中心で基本だと言えるか?
 食料・水・空気・自然災害・環境・疫病等々基本の基本はどうした?

 基本の基本は人為を超えて人間の安全を脅かす。
考えが逆さまではないか。

あの(?)地球の ≪バカな≫と言えない現実に呆れ、そんな文化の中にいる自分の存在の意味を考えざるを得なかった。
                  2009・11・15 昼飯前  
            午後はミュージカルの追っかけに出かける。
 
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