基本的にはバス停(ポール)の手前に前扉を合わせてバスを止めることになっている。だいたい、それでいいようにガードレールなども切ってある。一部、例外もあるけれど…
さて、ある“基本的なバス停”にお婆さんが立っていたのだが… なぜか、バス停の“向こう側(進行方向側)”に立っていた。
もしも、降車ランプが点灯していなければ、お婆さんの立っている位置に前扉を合わせて止まってもいいのだが… ランプが点灯していたので、私はポールの手前に前扉を合わせてバスを止めた。中扉がガードレールなどの切れ目と合わないと困るからである。
しかし、そのバアサンは乗ってくるなり「どうしてこっちに立っとるのに、こっちに止めるのかねぇ!」と言った。ただし、私の方ではなく“あっちの方”を見ながら… だから私は「バアサンの独り言だ」と解釈して、何も返答しなかった。私に向かって言ってくれれば… ねぇ…