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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

どうせ運転士なんて…(イジイジ…)

2011年01月27日 21時44分39秒 | バス運転士

夕方、あるバス停から乗った女子高生3人組が「○○中国料理店へ行くには何処で降りたら近いですか?」と言った。私は突然の質問に戸惑ったけれど「え~っと… △△“輪”菓子店の向こうですよねぇ…」と言いながら、○○の位置を思い出して「う~ん… ちょうどA停とB停の中間…」と言い掛けたところで、彼女たちは「そうですよねぇ…」と言った。私が「それでも… B停の方が少し近いか… いや、やっぱり分からないですねぇ…」と答えにならない答えを出した。すると彼女たちは「どうする、どうする?」と、どっちで降りるか迷いながら席に着いた。

そして、まずはA停に止まって一人の乗客が降りたのだが、彼女たちは降りなかった。バスを発車させて、△△“輪”菓子店を通過して、○○中華料理店の前を通り… 彼女たちは「ここからB停まで… 結構あるよ!」「A停で降りた方が近かったんじゃない?」と口々に言っていた。私も「ひょっとすると、そうかもしれない…」と思い、社内規定速度一杯まで速度を上げて、B停直前の信号をギリギリ青で突破した。彼女たちは、バスを降りると○○へ向かって猛然と走り出した。

約2時間後、同じくA停からB停へ向かっていると… 歩道を走っている3人の女子高生が目に入った。と同時に「キャ~ッ!!!」という悲鳴が聞こえてきた。つまり… 「そのバスに乗りたいから待ってぇ~!!!」ということだろうと思った。私は交差点を過ぎてすぐのB停に止まり、前扉を開けて左ミラーを見たのだが… 夜は暗くてよく見えない。彼女たちが走って来ているのかどうか分からないまま5秒、10秒… 私は「ちょっと距離があったから諦めたかな?」と思って扉を閉めた。

と、その時、薄暗い交差点から走ってくる彼女たちの姿がミラーに映り、私は再び扉を開けた。すると、彼女たちは「あ~、良かった!」「もうバテバテ…」と口々に言いながら乗ってきた。どうやら私が夕方に乗せた3人組のようだったが、定期券を見せただけでサッサと素通り… まぁ、そんなもんですよ。運転士なんて… ね。ハハハ…

追伸 実際に地図で確認したところ、本当にA停とB停の中間地点のようで… それならば、A停で降りた方が時間的には近かったということになるが… まぁ、今さら… ね。ハハハ…