先日、朝のA駅発・某所行きで、途中のB駅ターミナルへ入っ… と思ったら、一台の大きなマイカーがバス進入口のド真ん中に止まっていた。いくらターミナル側から出るための信号待ちとはいえ、普通は空けているものなので、反射的にクラクションを鳴らしてしまった。
実は… その日の出撃前、営業所の休憩室で“例の4時間連続乗務”の話で盛り上がっていたせいもあって、私の中に“寄らば斬るぞ的な炎”がくすぶり続け… いつもならば抑えが利くところで利かなかったのである。そのドライバーは「なんだよ!」と私を睨んでいたけれど… 残念ながら苦情はなかったようだった。
それから1時間ちょっと後… 今度はB駅ターミナル発・某所行きだった。発車時刻になった時は、ターミナル出入口の信号が赤だったけれど、しばらくして目の前の横断歩道の青信号が点滅を始めたので、私は扉を閉め… と思っていたら、一台の小さなマイカーがバスの目の前に止まったのである。
私が「まぁ、いいや。どうせ信号が青になれば行くだろうから…」と思っていたら、「ガチャッ」と後部座席の左ドアが開いて、お婆さんが出て来たのである。一瞬「まさか、こんなところで… ゆっくりと大きな荷物を引きずり出したりしないよなぁ~」と不安になったが、さすがにそれはなかった。
そして、お婆さんがバスを避けるように左側へ移動したので、それを見た私はバスを発進… と思ったら、お婆さんがバスの前扉を「トントン!」と叩いたのである。なんと、私のバスに乗りたいとな!? まぁ、なんとか青信号で行けたから良かったけれど… もしも、お婆さんの着席がもう少し遅かったら… 私は不機嫌になっていたでしょう。ハハハ…