バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

もしも団体乗車だったら…

2018年06月08日 17時13分31秒 | バス運転士
今朝の点呼で「団体乗車があります」と言われ、運転カードと一緒に“受付票”を渡された。そこには、◎◎保育園の大人3人&幼児24人の乗車で、運賃は“大人3人&小児12人分(大人1人に対して幼児4人まで無料だから!)”の1830円となっていたので、「もしも、幼児の人数が予定と変わっていたら、そこから100円ずつ上下させればいいんだな」と思った。

さて、指定されていたバス停には定刻に到着したのだが、そこには幼児の団体どころか誰一人おらず… 「あれ? 時間は合っとるよなぁ~」と思いながらバス停で止まり、前扉を開けて周囲を見回して… これが貸切バスならば待つしかないのだが、路線バスなので待つ必要はなく… 扉を閉めて発車した。多分、昼から雨予報だったので、お出掛けを中止にしたのだろう。

その次のA駅ターミナルで発車時刻待ちをしていた時のこと… 前扉から一匹のアシナガバチが入ってきて、フロントガラスに向かってブンブン言い始めたのである。そこで私は、窓際に置いてあるファイルや小銭入れが外へ落ちないように片付け、運転席の窓はフロントガラス寄りを全開、アシナガバチを誘導するために使う帽子からコード付きマイクを外して… 「さぁ!」と思いながら時計&前方をチラ見したら、ちょうど発車時刻&ターミナル出入口の信号が青になったところだった。

「目の前でブンブン言われながら運転するのは嫌だけど… ここで余計な信号待ちをするわけにはいかないからなぁ… とりあえず発車しよう! 赤信号で止まる度に、粘り強く説得するしかない!」と思って前扉を閉めた瞬間、なぜかアシナガバチはブ~ンと窓から出て行ったのだった。ふぅ… これが“単体乗車”で良かったよ。もしも団体乗車だったら… 想像しただけでチビリそうだ。ハハハ…(多分、笑ってる場合ではないと思うぞ)