バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

老夫婦によくあるパターン!?

2018年07月13日 14時58分04秒 | バス運転士
先日、B駅へ向かっている途中のA駅でのこと… ベビーカーを押しているお母さんが乗ったので、私は専用ベルトを持って運転席を立ち、お母さんが座った席とベビーカーを繋いで固定した。私が運転席へ戻ると、一人のお婆さんが「いいですか?」と言いながら乗ってきたので、私は前方の信号が赤になったばかりであることを確認して「余裕だぜぃ!」と思いながら「いいですよ」と答えた。

すると、お婆さんが「もう一人、来るんだけど…」と言ったので、私が「いいですよ」と答えながらバスの周辺を見回したところ、すぐに一人のお爺さんの姿が視界に入ったのだが… 足が悪いのか、歩みが遅く… 乗車するまで20~30秒かかった。そして、お婆さんが「お爺さん、パスどうしたの?」と言いながら自分のフリーパスをタッチしたので、私は「あれまぁ、よくあるパターンかぁ~」と思った。

そう、それからが大変で… 「お爺さんは山へ柴刈りに行っちゃったのか?」と思うくらい、二人が延々と… 「こっちか…」「ここに入ってない?」「いや…」「どこにやったの?」「さっき…」などと会話を続け… その間に、ラッキーな乗客が一人乗車… その時、お爺さんが「皆さんに迷惑だで、お金を払うわ」と言って、財布から現金210円を取り出して投入した。

二人が着席をするまでの間に、またもやラッキーな乗客が一人乗車… と、その時! お爺さんが「あ、ありましたわ」と言いながらフリーパスを見せたので、私は財布から210円を取り出し、お爺さんに返金… その後、二人の着席を確認してから発車… 信号は二度目の赤に変わったのだった。結局、皆さんに迷惑… というか… これは珍しい光景ではないので、逆に、皆さんに「バスはそういう乗り物だ」と思ってもらうしかないよナハハ…