精神的な“波”の調整は難しい。大人になってから“どえりゃあ緊張したこと”で思い出されるのは、二度の結婚披露宴… 一つはスピーチ、もう一つは司会である。どちらも、何日も前から自分の中で強気と弱気のバトルが始まり、当日の開宴直前に緊張のピークを迎えてしまって「こりゃダメだ」と思ったのだが… スピーチの時は声も震え気味で、最後まで緊張したままだったのに、司会の時はマイクの前に立った瞬間にスッと力が抜け、声を震わせることもなく使命を果たすことができたのである。ホント、分からん…
「あまり早く強気の波が来ると、本番で弱気の波に襲われそうだし… そうかと言って、弱気の状態で“戦場”へ突入するのも不安だし… とりあえず“ちょっと睡眠不足”という麻酔が効きやすそうな状態で行こう」と思った私は、予約時刻8時の3時間半も前の4時半に起床… 先週の説明で「麻酔の副作用で嘔吐反射する人もいます」「予約時刻の2時間以上前に朝食を済ませて下さい」「血糖値がどーのこーの(何て言われたか忘れた!)なので、絶対に朝食を抜かないで下さい」と言われていたので、5時までに朝食(菓子パン2個とお菓子少々と青汁とコーラ)を済ませた。
「気分が悪いなどの理由ですぐに帰れない場合もあるので、軽い飲食物を持ってきて下さい」とも言われていたので、某外科の最寄り駅前にあるコンビニでお茶と菓子パンと… 「それさえも食べられなくなるかもしれない」と思って、チョコレートを購入した。7時50分に某外科前に到着… 案内書に「8時前は開院していません」と書かれていたので、そのまま近所を散歩… 7時57分に戻ってきて、開いていた扉から入った。一般の受付は9時からなので、他には誰もいなかった。そう、私専用の受付嬢が待ってくれていたのだ。(ただの早番だろ? それに、その横に男性スタッフもいただろうが!)
さて、様々な準備を済ませ… いざ、手術室へ! そこでは、聴いたことがあるようなないような洋楽が、控えめな音量で流れていた。手術台の上で仰向けになると、伸ばされた右腕に予想外の点滴針が! ゲゲッ… 同じように伸ばされた左腕に血圧計の圧迫感が! ゲゲッ… 両足の上に重い鉄板のような物が! ゲゲッ… ガッツ星人に捕まったウルトラセブン状態… “全身を拘束された途端に吐き気を催してМRIを撮れなかった経験”がある私の緊張感は一気に増してしまった。さらに、酸素マスクを装着されて息苦しさ(気分が悪くなる前兆!)を感じたので、「ヤバい!」と思った私は深い深い深呼吸を繰り返しながら「医師も私のために頑張ってくれるんだから!」「もっと苦しんでいる人たちもいるんだから!」「何を甘いこと言っとるんじゃ!」などと考え方を変える努力をした。
麻酔を打たれた10分後、いよいよ手術が始まったような気配が… その時、一瞬だけチクッと痛みが走ったので、「おいおい… まだ麻酔が効いてないんじゃないの!?」と思ったけれど、その後は痛くも痒くもなかった。麻酔は強くなったり弱くなったりを繰り返し… その間、寝てしまうことはなかったけれど、“もう起きなきゃいけないけど、もう少し寝ていたい!”的な気分だったので、ずっと目を閉じたままだった。もちろん、“お腹の辺りで何かされている感覚”はあったので、自分の意識がそちらに向かいそうになる度に“テニススクールのコーチと激しく打ち合った後に褒められたこと”などを思い出しながら、意識を手術室の外へ飛ばし続けた。
無事に手術終了… 女性スタッフから「予定より早く終わりました」と言われたので、「手術そのものは30分くらいだったかな?」と思って時間を聞いたところ、実際には1時間くらいかかっていたので驚いた。「もうボンドで接着されていますから、動いても大丈夫ですよ」と言われて手術台から立ち上がり、膝の曲げ伸ばしをして… 別室まで歩いて戻る時には「麻酔の影響も残っていないようなので、地下鉄で帰れそうですね」と言われた。精算後、某外科を出て地下鉄に乗ったのだが… 10分ほど経った頃、突然、変な汗とともに吐き気を催したので「こりゃヤバい! 今頃になって麻酔の副作用なのか!? とりあえず次の駅で降りよう」と思った。しかし、空席に座って深呼吸をしたら回復したので、お茶を飲んでチョコレートを食べながら乗車を継続… 無事に帰宅できたのだった。が、まだ手術痕を見ていない… 否、見ることができない私である。ハハハ…
「あまり早く強気の波が来ると、本番で弱気の波に襲われそうだし… そうかと言って、弱気の状態で“戦場”へ突入するのも不安だし… とりあえず“ちょっと睡眠不足”という麻酔が効きやすそうな状態で行こう」と思った私は、予約時刻8時の3時間半も前の4時半に起床… 先週の説明で「麻酔の副作用で嘔吐反射する人もいます」「予約時刻の2時間以上前に朝食を済ませて下さい」「血糖値がどーのこーの(何て言われたか忘れた!)なので、絶対に朝食を抜かないで下さい」と言われていたので、5時までに朝食(菓子パン2個とお菓子少々と青汁とコーラ)を済ませた。
「気分が悪いなどの理由ですぐに帰れない場合もあるので、軽い飲食物を持ってきて下さい」とも言われていたので、某外科の最寄り駅前にあるコンビニでお茶と菓子パンと… 「それさえも食べられなくなるかもしれない」と思って、チョコレートを購入した。7時50分に某外科前に到着… 案内書に「8時前は開院していません」と書かれていたので、そのまま近所を散歩… 7時57分に戻ってきて、開いていた扉から入った。一般の受付は9時からなので、他には誰もいなかった。そう、私専用の受付嬢が待ってくれていたのだ。(ただの早番だろ? それに、その横に男性スタッフもいただろうが!)
さて、様々な準備を済ませ… いざ、手術室へ! そこでは、聴いたことがあるようなないような洋楽が、控えめな音量で流れていた。手術台の上で仰向けになると、伸ばされた右腕に予想外の点滴針が! ゲゲッ… 同じように伸ばされた左腕に血圧計の圧迫感が! ゲゲッ… 両足の上に重い鉄板のような物が! ゲゲッ… ガッツ星人に捕まったウルトラセブン状態… “全身を拘束された途端に吐き気を催してМRIを撮れなかった経験”がある私の緊張感は一気に増してしまった。さらに、酸素マスクを装着されて息苦しさ(気分が悪くなる前兆!)を感じたので、「ヤバい!」と思った私は深い深い深呼吸を繰り返しながら「医師も私のために頑張ってくれるんだから!」「もっと苦しんでいる人たちもいるんだから!」「何を甘いこと言っとるんじゃ!」などと考え方を変える努力をした。
麻酔を打たれた10分後、いよいよ手術が始まったような気配が… その時、一瞬だけチクッと痛みが走ったので、「おいおい… まだ麻酔が効いてないんじゃないの!?」と思ったけれど、その後は痛くも痒くもなかった。麻酔は強くなったり弱くなったりを繰り返し… その間、寝てしまうことはなかったけれど、“もう起きなきゃいけないけど、もう少し寝ていたい!”的な気分だったので、ずっと目を閉じたままだった。もちろん、“お腹の辺りで何かされている感覚”はあったので、自分の意識がそちらに向かいそうになる度に“テニススクールのコーチと激しく打ち合った後に褒められたこと”などを思い出しながら、意識を手術室の外へ飛ばし続けた。
無事に手術終了… 女性スタッフから「予定より早く終わりました」と言われたので、「手術そのものは30分くらいだったかな?」と思って時間を聞いたところ、実際には1時間くらいかかっていたので驚いた。「もうボンドで接着されていますから、動いても大丈夫ですよ」と言われて手術台から立ち上がり、膝の曲げ伸ばしをして… 別室まで歩いて戻る時には「麻酔の影響も残っていないようなので、地下鉄で帰れそうですね」と言われた。精算後、某外科を出て地下鉄に乗ったのだが… 10分ほど経った頃、突然、変な汗とともに吐き気を催したので「こりゃヤバい! 今頃になって麻酔の副作用なのか!? とりあえず次の駅で降りよう」と思った。しかし、空席に座って深呼吸をしたら回復したので、お茶を飲んでチョコレートを食べながら乗車を継続… 無事に帰宅できたのだった。が、まだ手術痕を見ていない… 否、見ることができない私である。ハハハ…