バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

儀式だ、儀式!

2021年06月12日 18時00分58秒 | 仕分け作業(夜勤)
腕と指に装着した機械を使って「ピッ、ピッ」と段ボール箱や封筒などを一つ一つ仕分けするのだが… そこは人間がやることなので、ちょいちょい仕分けミスが発生する。“仕分け用の大きな箱”の中を整理した時に、うっかり別の大きな箱の中へ入れてしまったとか… 複数の薄い封筒を左腕で抱え、右手で一つ一つ“仕分け用の大きな箱”の中へ入れたつもりが、重なっていることに気付かず二つ入れてしまったとか… 様々なパターンが想像できる。

そのような“仕分けミスの荷物”を再チェックするため、仕分け作業・第一ラウンド終了後に、正社員や契約リーダーが何人かに声を掛けて、地域別になっている“仕分けミスの荷物の一覧表”を手渡し、該当する“仕分け用の大きな箱”の中から捜すように言うのだが… まだ捜索中にもかかわらず(捜索の結果を聞くこともなく)、突然「次の作業を開始しますので~」という案内が聞こえてきたりする。一応、“仕分けミスは何パーセント以下”という目標があるようなので、それさえクリアしていれば… みんなも儀式みたいなものだと思っている。

つい先日、私は… まだ仕分け作業・第一ラウンドが終わっていないのに、ある正社員から“仕分けミス一覧表”を手渡されて捜索するように言われたので、「えっ!? まだ仕分け前(“ピッ、ピッ”とやってない)かもしれないのに???」と思いながら渋々承諾したのだが… 案の定、リストの一番目の荷物が見つからなかったので、「まさか」と思って“仕分け前の封筒類がたくさん溜まっている箱”の中を捜索… すると、すぐに見つかったのである。あぁ…

多分、その正社員は“何時何分から何時何分の間に仕分け用のシールが貼られた荷物(それから時間が経っているので、すでに仕分け済みだと思い込んでいる荷物)”に限定して仕分けミス一覧表を作成したのだろうが… “一つの荷物を仕分けたら、次の荷物が流れてくる”という状況ならばともかく、一つの荷物を仕分けている間に何個もの荷物が流れてくるんだから… 自然と後回しになる荷物もたくさんあるのだ。やっぱり、実際に作業をやっていないとダメ… あぁ、儀式に意味を求めてはいけないんだった! ハハハ…