バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

私がやっておき… ません

2023年10月11日 11時59分38秒 | 病院の黒子(夕勤)
先日の夕方、ある後輩女性が「お先に失礼します」と言って退勤… と思っていたら、5分と経たないうちに戻ってきて、ある自動洗浄機の扉を開けた。どうやら、ある器具を洗浄したままにしていたことを思い出したようだった。そんな彼女を正社員がチラチラと見ていたので、私は「きっと、すでにヘアキャップを外している彼女が作業をすることを気にしているのだろう。もしも、たまたま病院の関係者が入ってきたら、印象が悪いのは間違いないもんなぁ~」と思った。

そこで私は彼女に近付き、「それ、私がやっておきますよ。乾燥機に入れておけばいいんですよねぇ?」と声を掛けた。実は、その洗浄機の中に器具(蛇腹ホース)が忘れられていることは、彼女が入社する以前にもあり、私にとっても全く知らない作業ではなかったからである。加えて、その時の私はあれこれ考えて少し焦っていたこともあり、その後の手順を簡単に確認しただけで、「はい、分かりました。やっておきます。お疲れさまでした」と彼女を職場から送り出した。

翌日の夕方、出勤した私に彼女が「昨日、ありがとうございました」と声を掛けてきた。続けて「それで、蛇腹ホースが入っていたネット(かなり大きな洗濯ネット)の中に、(親指と人差し指で長さを示しながら)これくらいの大きさの白っぽい器具も入っていませんでしたか?」と聞かれたので「???」となってしまった。それから約1時間後、彼女がネットを使って別の器具類を洗った後、その中から見つけたようで… 私は「申し訳ございません。以後、気を付けます」と謝罪した。これは完全に私の「蛇腹ホースだけ」という思い込みが原因である。

日頃から自分でも「少し激しいかもしれない」と感じている私は“思い込み”についてネットで検索… 思い込みが激しくなるのは「認知症が原因」の場合もあるようだ。また、「思い込みの激しい人は、自分の考えが正しいと思っていて、他人の意見を聞き入れない」という記事もあったのだが、それには賛同できない。私は賛否両者の意見を聞いて考えが変わったり、「どちらの言い分も分かる」と感じることが多いからである。う~む… その記事を書いた人こそ、思い込みが激しいんじゃないのか? なんちゃって~