見なくなった、見るようになった

小学生の時、亡父に教えられて将棋を指すようになった。当然のことながら、私は全く勝てなかった。が、中学生になったある日、一度だけ勝てたことがある。そう、間違っても「勝った」とは言わない。たまたま「勝てた」だけの話だからである。もちろん、私なりに考えながら指していたのは間違いないのだが、その時は、戦況が進むにつれて、盤上にある私の駒が“たまたま”連係する形になり、亡父に隙を与えなかったからである。だから、その後は一度も勝てなかった（亡父が手を抜くこともなくなった？）。

将棋との付き合いはその程度の私だが…　昨年は、将棋のタイトル戦を某ネット配信（無料）で何度も見た。その配信ではプロの解説があるので、ヘボな私でも楽しめる内容だったからである。そして今年も見ようと思ったのだが…　昨年と違って“解説なし（解説ありの方法は有料？）”だったので驚いた。将棋は一手一手に時間が掛かり、一時間くらい進まないのは当たり前…　その間にプロの解説を見ていれば時間を忘れられるのだが…　“何の変化もない画面”を何十分も見続けるのは苦痛なので見なくなった。

また、“世界的なヒット曲となった某アニメの主題歌”を、年末の某歌合戦で初めて凝視して「最初から最後まで早口言葉のようで面白い」と思った私は、某有料動画サイトで某アニメを見るようになり（そして泣き…）、某無料動画サイトで主題歌をリピートするようになった。すると、当然のことながら他のアニメ主題歌も自動的に流れてきて聴くようになり…　ちょっと前の別アニメの主題歌を聴いた時には「これも早口言葉か…　何を言ってるか分からないなぁ～　こんなの絶対に歌えないなぁ～」と思った。

しかし、「何を言っているのか知りたい」と思った私はネットで歌詞を検索…　「あぁ、こう言ってるのかぁ～　そんなの分からねぇよ！」と思った。と同時に「少し難しいことに挑戦するのは、ボケ防止には効果的かもしれないなぁ～　ま、人前で歌うのは無理としても、自己満足できる程度にはなりたいなぁ～」と思ったので、二年くらい前に使っていた“近所迷惑にならない自宅用カラオケセット（音漏れ防止カバー付きマイクとイヤホンなどのセット）”を引っ張り出し、歌って歌って…　気が付けば深夜になっていた。あぁ、寝不足…