秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

狭山池博物館

2006-11-19 | おでかけ・近畿

狭山博物館は古代よりの治水と灌漑についても展示されています。
昭和になってからの大阪南部の治水が、水色に光る部分です。

大阪平野の大和川より南の部分が、いかに狭山池に依存していて、あちこちにため池のあることが見て取れました。

そういえば子供の頃、あちこちにため池があったことを懐かしく思い出しました。

この狭山博物館のメイン展示は、
7世紀初めから1400年の歴史が積み重なる堤の断面です。
 幅62m×高さ15.4m
          
前に置かれたモデルのスイッチを押すと、616年頃の誕生時の堤、行基の改修(731年)など、何度も繰り返された改修の跡が見て取れます。
地震の跡も残っていました。

鎌倉時代には東大寺を再建した重源が、その辺の古墳から掘り出してきた石棺を並べて石樋を造ったらしい。
   
    左後ろは江戸時代の木製枠、右手前が石樋

被差別の民「非人」や外国人まで力を合わせて工事を成し遂げた、
という石碑とともに、重源のレプリカ像が鎮座していました。

   

木をくりぬいた樋管のつなぎ方や、尺八樋などの仕組みの展示を見ていると、日本人って優秀やなぁと感心しました。

久しぶりに文化教養高い1日となりました。
この博物館が入場料無料とは恐れ入ります。


狭山遊園地なきあと

2006-11-19 | 日々是好日

今日は祖母が亡くなって38年になるので妹とお墓参り。

数日前にnorthinさんのブログに「関西文化の日」で、この土日は関西圏の美術館や博物館の入場料が無料だと案内されていました。

この機会にと思い立ち、狭山遊園地の跡にできている狭山池博物館へ足をのばしました。
平成13年に設立されすでに5年が過ぎているのに、初めての見学です。
オープン時に皇太子殿下が来訪されニュースになっていたらしい。

なんと大阪府立だからか、この博物館はいつでも無料でした。

 安藤忠雄氏の設計です。

かっての狭山城をイメージ復元したものだそうで、土木遺産の保存と公開を目的として2001年に開館されました。

駐車場や博物館入り口の案内が不適切で、どこから入っていいのかウロウロしました。

入館するまでの水庭に滝が流れ落ちています。
  右横の滝の内側から外を眺めている気分になれるアプローチを通り、さらに円形の広場のようなコートの階段を登り、やっとエレベーターにたどり着きます。

エレベーターの中でインジケーターボタンを押すときに初めて、1階が入り口だとわかりました。

わざと迷路のような設計になっているのか、
安藤氏はこの構成をどのように意図されたんでしょうね。

以前ここにあった狭山遊園地は、家族連れを対象とした小さな遊園地でした。
子供心にも小さな観覧車だと思っていたぐらい、こじんまりとしていました。
それでも狭山池が後ろに大きく開けていて、桜並木がきれいでバラ園があり、自然と共存する懐かしい遊園地でした。

うちの子たちが幼少期に連れて行って以来、20年ぶりぐらいでしょうか。
アットホームとは程遠い、人を寄せ付けないような建物に隔世の感がありましたね。