秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

ものの値段は誰が決める?

2006-11-24 | シチの目
日本市場で溢れた数々のバッグや時計、ジュエリー、小物、あらゆるものが質屋に持ち込まれます。

質屋が扱う商品アイテム数は莫大なので、とても記憶しきれないし、調べきれないことが多いのです。
そうそう簡単に買取価格を付けれるものではありません。
こんな値段で買い取って売れるだろうかと、ほんとに悩みます。

たいていのものは需要と供給のバランスで値段が決まります。

真偽鑑定、使用程度を確認した後、まず最初に各ブランドが設定した小売価格、続いて中古市場でどれぐらいで動いているかを調べます。

最初にブランドがつけたお値段はメーカーの希望小売価格ですから、それが通用しないブランドはすぐにダンピングして値崩れしていきます。
これを避けるために、売れ残りを廃棄処分するところもあるぐらいです。

かなり高級品であまり市場に出廻っていないものは、当店で査定しきれないのでしばらくお預かりし専門家に聞きにいくこともよくあります。

一部のマニアが好むレアものは、いわば自己満足価格で、永遠にどこでも通用するものではありません。
マニアックなものほどそうなります。

質オザサの鑑定・査定では手に負えないので最小金額しかはじき出せません。
ところがこうしたものに限って、持ち主は納得できないのも事実です。

こうしたときに、市場の皆様に委ねるネットオークションが、今のところ最適の方法であるように思います。

たまたま探していた人、身近にそれを欲しがっている人がいてさらに転売できる力を持った人、様々な方がアクセスして下さり、オークション入札してくださるのです。

競り合う人がいないと超安価で落札できるときもあれば、逆に競りあがって高値になるときもあります。

これこそ神のみぞ知る、不用品がしかるべき落ち着く先に収まっていきます。

持ち主は、不当な質オザサがはじき出した買い取り価格よりも、それなりに納得されるものです。

しゃぁないなぁ~って。まぁこんなものかって。

ネットオークション出品代行や委託販売は、楽天ショップとして認可されません。
そのため商品買取のデポジット「預かり金」により、最終成立までの期間をいただくことにしました。

かつてレンタルレコード業界では著作権が問題となりました。
しかし時代の趨勢はそれらを飲み込み包含し、レンタルによる著作権問題が落着しました。

今のネット出品代行なども無くなることはないでしょう。
数年以上前からアメリカでもこうしたサイトがたくさん見られ、日本でも急激に増えています。
それだけ需要があるからでしょう。

質屋やリサイクルショップの査定に納得できない人が増えているということでもあると思います。