最近の気になる新聞の記事で、
日本男性が依頼したインドでの代理出産により
七月に生まれた女児が、
女児の出生直前に男性が離婚したため、
出生証明書に母親名の記載がなく、
インド国籍や旅券が取得できない状態で
無国籍状態となり、インドを出国できなくなっているという。
今日も中日新聞の社会面に
元妻は取材に「自分は代理出産に同意していない。
元夫が独断でやった」などと語っていると。
元妻によると夫婦で訪れたインドの病院で
昨年十一月、代理出産の同意書らしい文書に署名させられたと。
インド行きが代理出産のためだとは思っていなかったと。
元妻ではなく第三者・・・・・?の卵子を体外受精させ、
インド人代理母の子宮に移植する方法で出生。
この夫婦に何があったのか当事者じゃないので、
好い加減なことは言えないけど、
下線を引いた部分不可解だなと思う。
妻ではなく第三者の卵子?
この日本人男性の気持ちがわからない。
「闇の子供たち」を思い出して、嫌悪感を持った。
何らかの原因で子どもができない夫婦にとっては
「代理出産」という方法ででも、
我が子が欲しいと願うでしょう。
しかし、それは生命誕生を操作をすることであり、
自然の摂理に反してはいないかと・・・・・・・
また、今回のような問題や
生まれてきた子どもに障害があり依頼元が引取りを拒否、
代理母が引渡しを拒否
日本の法律では「母子関係は分娩の事実により発生する」として、
代理母の子として扱われ、
代理母と子の間で相続上の問題が発生するなど
いろいろな問題が起こっているようです。
とにかく、女児が1日も早く、無事日本に帰国できますように。
8日にらくだ書店の本店(千種区青柳)で、
らくだ書店のHPより 会場は2階のカフェベーカリー「ナギー」
名市大学長で脳生理学者の西野仁雄先生の
「イチローの脳を科学する」というテーマで講演がありました。
先生が書かれた同名の書籍もあり、買って帰りました。
イチロー選手の活躍を可能にし、
野球に取り組む彼の姿勢を制御している脳の働きについて、
脳生理学的な立場から考察されている本です。
小学3年から中学3年という
脳が発達し、神経細胞が枝ぶりを広げる時期に、
毎日徹底的に打つ・投げる・走るという野球の基本動作を
繰り返し訓練したことによって、
野球の運動に必要な神経回路が他人よりも、
より密により強く形成された。
また、
前頭葉を駆動させる大脳辺縁系や脳幹といった
「なにくそ。負けるものか。もっとうまくなるぞ」という
熱い生命脳の働きが、大いに鍛えられた。
「僕は野球をやりたい」という強い訴え、
「将来はプロ野球選手になる」という
強い意志、目的を持って行動し続けることで、
周りの環境をイチロー自身が変えていった。
先生は「才能がある」とも書いておられるけど、
それ以上に
①大の負けず嫌いの性格
②幼少時代、中学・高校、メジャーを通じて
たいへんよい環境に恵まれ、
その下で努力に努力を重ねてきた。
③世界一のバッターとなった現在も、
人一倍準備し練習し続ける大の努力家
④高い目標を設定して、強い意志を持って、
その達成に向けすべての時間と機会を使い、
自分の行動を律している。
イチローは日々の生活を通して、脳を鍛え、脳を進化させていると。
講演や本を読んで
希望は、70~80歳になっても神経幹細胞は存在し、
「80歳でも新しい神経細胞がつくられる」。
大きな感動を受けたときや、ものごとを積極的に行うときに
脳から分泌されるドーパミンは、
脳の働きを高め、神経幹細胞の働きを活発にし、
神経細胞がつくられるそうです。
家の中に閉じこもるのではなく、外に出て人と交わること、
何事も楽しく、意欲を持って前向きに取り組むことが大事と。
心の持ち方によって、
自分自身(脳)を創り変えていくことができる。
自分の可能性を信じて大いに努力すれば脳はそれに応えてくれる。
この本の最後には
大脳辺縁系や脳幹で醸成される「情動や本能」が
冷静で論理的な思考を担う大脳皮質との協調で、
一段とスマートな「情緒」となり、
さらに昇華されて「情」や「愛」という、
脳がつくりだす人間の最高の価値観を生みだす。
大脳皮質を鍛え、大脳辺縁系や脳幹の働きを活性化させ、
両者の協調作用を高めていくことが大切。
「感動」と「感謝」が脳を活性化すると。
「イチローの脳を科学する」
著者:西野仁雄
出版社:幻冬舎