時々、ジャスコで、発行の古い書籍のバーゲンがある。
その時に買った本の題名です。
この本、2004年の8月に発行され、
当時は1200円。540円で買いました。
俳句の実作の基本や鑑賞の仕方なんて、
古い新しいはないので、ラッキー!です。
この本の中から一句。
「鞦韆は漕ぐべし愛は奪うべし」 三橋鷹女(明治32年~昭和47年)『白骨』
鞦韆は「しゅうせん」と読み
ブランコのことで春の季語だそう・・・・・・・・初めて知りました。
それにしても「愛は奪うべし」とは激しい!
作家の有島武朗(明治11年~大正12年)も
評論で『惜しみなく愛は奪う』と言っているようです。
彼は人妻の波多野秋子と恋愛関係になり、
遺書を残して軽井沢で心中死をしている
・・・・奪った結果が・・・・・
遺書によると『愛の前には死は無力』だそう。
最近詠んだ俳句
「今生の病苦消えて春に逝く」
今月の初めにある利用者さんが亡くなられたときの句です。
この利用者さんのご主人(私の俳句の先生)の詠まれた句
「給付金もらい損ねて弥陀の裾」
奥さんが亡くなられて2~3週間たった頃の句です。
奥さんをなくされてすぐは、かなり憔悴されていましたが、
この句を読む限りでは少し立ち直られたなと・・・・・
私の句は上記に紹介した本の中の
「今生の汗が消えゆくお母さん」 古賀まり子『竪琴』
を本歌取りをしました。
季語は?と。汗が季語で夏だそう。
「屍をついばむ烏寒き朝」
通勤の時、白猫の死骸を真っ黒い烏がつっついていたのを見て
「鶯に眠り覚まされオフの朝」
「初鳴きに耳をすませる床の中」
「花散らす雨降る道を寺参り」
「自由に楽しむ俳句」
著 者:大串章
出版社:日東書院