二度と戦争を行ってはいけない、
武器輸出がされてるようだけど、
戦争に加勢もしてはいけないと思った。
安倍首相の靖国神社参拝が問題になっている。
A級戦犯が一緒に合祀されているため
中韓両国の反発を強める。
米国内には、首相の歴史認識を疑問視し、
過去の戦争を正当化する国粋主意義者と。
「風立ちぬ」に始まり、
太平洋戦争関連の書物や映画、DVDを
沢山読んだり見たりした。
そうした中で、なぜ参拝がいけないのだろうと・・・・・・
そこで、A級戦犯者が合祀されたいきさつを調べてみた。
『A級戦犯の合祀には、純粋な慰霊や鎮魂を超越した、
確然たる政治的意味があった。
すなわちA級戦犯の靖国合祀は、
東京裁判を全面否定するための精神的政策であり、
日本の過去の正義と正当性を訴える
歴史認識に突き動かされた行動だった』と。
http://www.nippon.com/ja/in-depth/a02404/
首相や閣僚の参拝は
私たちのような者が参拝するのとはわけが違う。
誤解を招くだろうな。
「勝てば官軍負ければ賊軍」・・・・・・・
しかし、あの世で悲しい思いをしているだろうね・・・・・・
弔詞
ここに書かれたひとつの名前から、
ひとりの人が立ちあがる。
ああ あなたでしたね。
あなたも死んだのでしたね。
活字にすれば四つか五つ。
その向こうにあるひとつのいのち。
悲惨にとぢられたひとりの人生。
たとえば海老原寿美子さん。
長身で陽気な若い女性。
一九四五年三月十日の大空襲に、
母親と抱き合って、
ドブの中で死んでいた、私の仲間。
あなたはいま、
どのような眠りを、
眠っているのだろうか。
そして私はどのように、さめているというのか?
死者の記憶が遠ざかるとき、
同じ速度で、死は私たちに近づく。
戦争が終わって二十年。
もうここに並んだ死者たちのことを、
覚えている人も職場に少ない。
死者は静かに立ちあがる。
さみしい笑顔で、
この紙面から立ち去ろうとしている。
忘却の方へ発とうとしている。
私は呼びかける。
西脇さん、
水町さん、
みんな、ここへ戻って下さい。
どのようにして戦争にまきこまれ、
どのようにして
死なねばならなかったか。
語って下さい。
戦争の記憶が遠ざかるとき、
戦争がまた
私たちに近づく。
そうでなければ良い。
八月十五日。
眠っているのは私たち。
苦しみにさめているのは
あなたたち。
行かないで下さい。
皆さん、どうかここに居て下さい。
石垣りん