お向かいのTさんは元々とっても元気な人だ。
自宅のログハウスを自分で建て、倶知安のログハウスももちろん自分で建てた。
スキーもボードも楽しんでおったし、料理も得意、よき家庭人でもある。
しかも穏やかでユーモアに溢れた人だ。
そんな元気ないい人が、4年ほど前、高さ2メートルほどのところから落ちて、頚椎を損傷したのだという。
4~5メートルの高さならわかるけど、わずか2メートル。
落ちたところも芝生の上だったという。
ところが、気がついたら、首から下が全く動かないこととなった。
そのショックは想像に余りある。
入院してからは、誰にも会いたくない日々が続いたのだという。
チェーンソーを振り回し、巨木を積み上げて小屋を建てた人が、動くこともままならない。
さぞかし辛かったのだろう。
Tさんの事故の話を聞いてから、おぢは屋根に上っての煙突掃除は止めた。
その後は、寝たきりか、良くて車いす生活だと思っておったから、日曜日の再会は嬉しかった。
これからも持ち前のガンバリでさらに回復していくのだろうと想像する。
それでも、彼が事故前に夢見ていた老後の計画は、大幅に修正を余儀なくされてしまった。
不慮の事故、病気がおぢを突然襲い夢や希望が打ち砕かれることがないとは言えん。
過日の耳鳴りもそうじゃ。
だから、毎日を精一杯、楽しく過ごしたいものだ。
だが、現状はというと、仕事のストレスに押しつぶされそうな毎日じゃ。
Tさんに比べれば、十分幸せを感じなければならんはずだが、気持ちに余裕の持てない今日この頃。
ちょとしんどい。