写真は、札幌に夏の訪れを告げる大通公園のビアガーデン。
今夜は給料日とあって、大混雑じゃった。
札幌らしい風景じゃ。
若いころなら、当然のようにここでガンガン飲んでおったけど、きょうは見るだけじゃった。
さて、世間はこうはノンビリしておりませぬ。
すし屋だか自宅だかが、濁流に削られ、流されていくのをTVで見た。
ちょっと古いけど、TVドラマ「岸辺のアルバム」でも見た風景じゃった。
あれは多摩川が氾濫し、家が流されていくやつだった。
ニッポン人にとって、家が流されていくってのは、感慨深いし、とっても重い。
なにせ20年も30年ものローンで家を建てるのじゃ。
定年まで、せっせと返済しなきゃならんのに、流されちゃったら、ローンだけ返済するんかねぇ、考えただけで身震いする。
今回の長雨による被害は、九州、山陰、長野とあちこちに点在する。
内地のあちこちはエライことになっておる。
だがね、「未曽有の大雨、長雨」ってことのようだが、ここは冷静に考えんと、どもこもならん。
たとえば、国土交通省の官僚の皆さまにあらせられては、「100年に一度の災害に備えてダムを作る」とのたまわっておったのではないのかね。
今回の雨、100年に一度の大雨じゃぁないのかね?
で、氾濫しちゃうってのは、どっか根本的なところに問題がありゃせんかい、って話だ。
過日、滋賀県知事選で当選した京都精華大教授の嘉田由紀子っていうお方は、ほぼ同年代。
「新幹線の駅は、いらない。もったいない」と言って新滋賀県知事にご当選だ。
TVで説明しておったけど、どっからどうみても不便この上ない駅、この建設を止めるのは、ごもっとも。
その「ごもっとも」が、お役人さまやら一部の土建業の皆々様には、とんと判らんらしい。
まだ、あれもこれも作りたいらしい。
滋賀県でも「地元の要望」という大義名分掲げておったけど、それもどうやら「土建業者の要望」というホントのことが、今回はっきりわかっちゃった。
羊蹄山ろくでも、似たり寄ったりのムダな公共工事がいまも行われておる。
真狩村では、村の中心を通る道路を拡幅し、坂道も平坦にするのだという。
おかげで、店舗は立ち退きとなり、そのまま閉店しちゃうという寂しさだ。
ただでも広い道路をさらに広げるわけで、寂しさがいっそう募る。
ご近所の皆さまで、この工事を喜んでおるお方はほとんどおらんそうな。
潤うのは土建屋さんだけ。
地元住民は、だぁれもこの工事を喜んでおらんという。
農家出身の村長さんだけど、さっぱりわかっておらんね。
村の財政はアップアップだというのに…
滋賀県民の賢い選択に学ばねば、この国の将来はホントに危うい、と思う。