午前6時の気温は、マイナス2度。車の屋根や窓に霜が降りて、まだまだ朝の気温は寒いことになっておる。それでも、日に日に、ずんずん温かくなってきてはおりまする。
我が家以外のあちこちでは、クロッカスも咲き始めておるようでござる。一方、我が家では、生えておる辺り、まだ雪に埋もれておりまする。雪割り作業、した方がよろしいのでしょうけど、あんまりやる気がないことになっておる、今日この頃のおぢでござります。
さて、原発事故を巡って、退避勧告を出しておったアメリカ政府ですが、14日、日本の首都圏などへの渡航延期勧告を解除したそうな。 これまでは、アメリカ人に対して、東京、名古屋、横浜などへの渡航延期勧告をしておった。だけどもこれを解除すると発表したわけ。もっとも、福島原発の半径80キロ圏内からの避難勧告は、継続する方針だそうだ。
これらの理由はというと、当該地域の「放射能の影響が、かなり小さくなった」ことなどを挙げているそうな。ま、元々放射能の影響がそう大きかったとは思えませぬ。ニッポン政府が、しっかり情報公開しないから、パニクったってことでござろう。 こういうことで、ドタバタ慌てふためいてパニックになるのが、西洋人。一方、ニッポン人はというと、諸外国から見れば、少々鈍感に見えるほど、落ち着いた対応なのでござる。被災地の実情を見れば、お分かりの通りなのじゃ。ま、国民性の違いということでござろう。 家族や自分の健康を考えて、ピューと海外へ逃げ出すのもよろしい。冷静に落ち着いた行動するもの、見識でござります。ニッポン人が、外国人と決定的に違うのは、この国以外のところで暮らすってことが、なかなかできないってことぐらいでしょうかね。 おぢなんか、かつては沖縄移住も考えたことあったけど、食べ物のこと考えたら、到底ムリでござった。それが醤油や味噌が高価だったり、なかなか手に入らないとなると、海外生活、まるきりムリじゃんって話でござります。
そういえばきのうの「たかじんのそこまで言って委員会」では、「年間100ミリシーベルト程度までの放射線を浴びると、かえってガンにり患しにくい」とか申しておった。
ようは、この程度の量を浴びた場合、運動して活性酸素が増えて健康によいのと、同じようなことになるのだそうだ。少々なら放射線浴びると健康によいってことらしい。もっとも、ある時点以上、浴びる量が増えるとガンなどにかかるリスクは、当然ながら上がるそうですけどね。
どなたかも言っておったけど、福島県の皆さんに、聞かせたい話でござります。そんなこんなで、3月に日本を訪れた観光客は、前年比50%減で過去最高の減少率だったそうな。そりゃもう、「あたり前田のクラッカー」でござる。
観光なんぞというもんは、安心して楽しめないことには、どもこもならん。放射能の心配しながら観光するお方など、世界のどこ探してもおりませぬ。原発事故の早急な解決しか、ニッポン観光復活はありえないことになっておるのでござります。
ところで、話は変わりますが、神奈川県知事に、元フジテレビの放送記者で、報道2001のキャスターをしておった黒岩祐治さんが、当選しておった。原発事故やらなんやらで、まるきり知らんかった。
このお方、現役のキャスター時代に、救急医療のキャンペーンを続けておった。で、そのことが、現在の救急救命士の誕生に結びつくなど、実行力のあるジャーナリストでござりました。
それが今回、神奈川県知事に初当選でござる。見回してみれば、恐ろしいことに、日本全国の知事候補、ほとんどが元官僚でござる。正直、気味が悪いです。そんな中、ジャーナリストとしては初の知事誕生ってことで、注目しておるのじゃ。
なかでも、全国に先駆けて、「各家庭などにソーラーパネルを設置し、ソーラーパネルの輝く、停電のないエネルギー都市を実現!」を謳っておる。ようは、各家庭がソーラーパネルで自家発電し、その電力を電力会社に売ろうというシステムでござる。
こうしたシステムは、すでにドイツなどでも行われておる。ごっちゃり補助金を一般家庭に出して、ソーラーパネルの普及を急ぎ、一方そこで生まれた電気を高く買うシステムを構築すれば、普及は一気に進む算段じゃ。
とにもかくにも、神奈川県が尖兵となって、脱原発へ向けて動く出すのがよろしい。国のエネルギー政策の転換が、出来るのか否かもわからん現在、黒岩知事には、たいそう期待がかかるのじゃ。
ニッポン国にもようやく明るい兆しでござろうか… はたまた原発事故に咲いたあだ花でござろうか。神奈川モデルに期待したいけどなぁ、どうよそのあたり?