午前7時の気温は、零度。今朝も霜が降りておりまする。ストーブにも火を入れておる。北国の春は、なかなかやってきませんです。ゾクゾク寒いし。ってことで、夫婦してなんか風邪気味なのじゃ。寝込むほどではござりませんけど、ちょと不調なのでござります。
さて、原発事故のおかげんさんで、いろいろ教えていただいておりまする。「安全神話の実態」、段々分かってきましたです。例えば、次に危ない原発じゃ。静岡県御前崎市にある中部電力・浜岡原子力発電所なのだそうだ。ここが福島第一原発の次に危ないところだそうな。
ここは2009年に1号機と2号機が運転終了しておるそうだけど、3~6号機は稼働中だ。で、この原発は、想定されておる東海地震の震源域のほぼ中心に建っておるそうな。でもって、原発から8km以内に8本の活断層がありが、ほかに活断層の疑いのあるのが3本あって、そのうち2本は原発敷地内を走っておるそうな。ひぇ~
なんでそんなことになるんだろ? と不思議に思ったけど、TVタックルで観ましたけど、原発建設に伴って地盤など、地震を判定する委員会というのは、電力会社と関連会社などで作っておるところだそうだ。つまりその委員会、地震の専門家は皆無なのだそうだ。そんなところが、決めるってねぇ… ウソで固めた安全神話ってことでござる。酷いなぁ。
北海道の泊原発の沖にも、活断層があるそうな。ってことで、泊原発は、「新しいから大丈夫」も単なる神話にすぎませぬ。ビビるよなぁ。で、驚きついでに驚いたのが、4月21日号の週刊文春「池上彰のそこからですか?」。
今回は「トイレのないマンション」って標題で、原発はトイレのないマンションと同じというお話。池上さんによると、ニッポンで原子力発電を続けると、年間1000トンの使用済み燃料が出るという。これを貯蔵する施設が青森県の六ヶ所村で、貯蔵できる量は、全体で3000トンで、すでに2800トンあって間もなく満杯だそうな。
だから、各原子力発電所は、使用済みの核燃料を敷地内で保管するしかないのだそうだ。あちこちに保管しておる使用済み燃料、な、な、なんとすでに1万トンを超えているそうな。
そこで、この使用済みの核燃料を再処理して使おうという。で、再処理工場を六ヶ所村に作ったけど、トラブル続きで操業開始は来年10月なのだそうだ。
さらには、プルトニウムを加工して普通の原発で使えるMOX燃料というのを製造するらしいけど、これが2016年からだそうな。いやはや、まさにトイレのないマンションなのじゃ。で、世界各国が、トイレのないまま見切り発車で原発を作っておったというのじゃ。ア・ホ・か!!
使用済みの燃料の最終処分というのは、廃棄物をガラスに封じ込めて、30~50年冷やしたあと、地下300メートル以上の地層に埋めるのだそうな。
で、毎年1000本程度のペースで固体化するそうだけど、この費用は4万本(40年分)で約3兆円だそうな。しかもこれが安定する状態になるには、プルトニウム239の放射線が半分になる半減期、2万4000年かかるのだそうな。どもこもならんではないの!!
ついでながら、低レベルの放射性廃棄物(フィルターや布など)を処理するには、まず30年ほど閉じ込めて、地中に埋めて30年監視、最終的には300年地下に埋めておくのだそうな。この低レベル放射性物質はドラム缶で、年間4万~5万本だそうな。
おまけに原発1機を廃炉にするったって、解体するまで10年もかかるではないのか。この費用だって、とんでもない金額じゃ。今回の事故で明らかなように、国中、いや世界中をパニックに陥れるのが原発事故じゃ。
これじゃぁ、ムリだと思いますです。原発を維持するの。ムチャクチャ、デタラメの見切り発車と言ってよい。こんなもんを国策で続けるっておかしくないか? 多少不自由でも、もう一度原点に返ってエネルギー政策を考え直すのが正しいと思うけどねぇ。