おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

今度は中国経済危機

2013年07月03日 | Weblog

 

午前7時の気温はプラス18度。どんより雲って、湿気がべとべとまとわりつくような天気でござる。

きょうはこれから弱い雨が降るそうで、起き抜けに屋外に置いてあるあれやこれやの道具を片付け、薪割り機にブルーシートをかけなおしたりいたしました。

雨を前にして、慌てて片づけたのでござる。

きのうのうちにちゃんと始末しておけばよいのでしょうが、そこらあたりのいい加減さがトホホなおぢらしい。

「泥棒を捕まえてから縄をなう」泥縄とは、おぢのことでござる。

写真はきのう豊浦町で買い求めたジャム用のイチゴ。

ジャム用といっても、ケーキに使う甘味のない種類とは違って、こちらは粒の小さい「ケンタロウ」。

これで3000円ほど、甘くて美味です。

きょうはこれからジャムづくりってことになるんでしょう。

きのうは過日録画したデジタルリマスター版の「二十四の瞳」を午後から鑑賞いたしました。

1954年の公開というから、おぢが3歳のときの作品でござった。

瀬戸内海の小豆島を舞台に、分校で教鞭をとった女教師と12人の生徒をお話です。

物語は昭和3年からスタートしてますから、いまから85年ほど前のこと。

戦前、戦中、戦後のニッポン人、あまりに貧しくて、涙を誘います。

女教師が育てた12人のうち、男子生徒は4人が戦死、女生徒一人も病死です。

監督の木下恵介を含め、スタッフも戦中戦後を生きてきた人たちだそうで、戦争の悲劇がよく伝わるのでした。

ニッポン映画の名作のひとつです、機会があれば観賞するのがよろしいかと思いまする。

さて、

中国では金融不安が台頭してきておるとかで、なんだかヤバイです。

ご承知のように、中国では、ここんとこ、不動産バブルが起きておったです。

ご当地周辺の土地を買い漁ったりと、中国マネーはつい最近まで、世界中で土地を買いまくっておったです。

それを支えたのは、「融資平台」と呼ばれる地方政府のつくったトンネル会社だそうな。

銀行を通さず、ここで多くの企業や個人が資金を調達し、財テクを行ってきた。

金利は15%もあったものさえあるのだそうな。ニッポンのバブルで見られた「ノンバンク」でもそこまでの金利があったかどうか?

そして、バブルですから必ずどこかではじけます。

我がニッポンのバブルにしっかり学んだはずの中国で、いま不動産バブルがはじけようとしておるらしいのです。

危惧されておるのは、シャドーバンキングとも呼ばれるこの融資平台が、デフォルトすると見られること。

つまりは、アメリカの住宅ローン崩壊を背景とした金融危機「サブプライムローン問題」と、同じことが起きそうだということらしいのです。

サブプライムローンは、銀行による通常のローンを組めない信用力の低い人たちに、ほとんど無審査で高利のローンを組ませたことが、そもそもの原因。

貧乏人におカネをジャブジャブ貸した方は、当初から返済不能に陥ることを予想しておって、担保にとった住宅を転売することで債権を回収するつもりだった。

これが「サブプライム証券」で、これをニッポンの銀行はもとより、世界中にばら撒いた。そしてこれが焦げ付いたのがサブプライムショック。

世界同時株安となり、ニッポンは円高になりましたです。

2007年のことで、ニッポンの週刊誌もこのサブプライムローン問題は、06年から報じはじめておる。

そして、これをきっかけに翌年の08年、アメリカの大手ヘッジファンドであるリーマンブラザーズが破産する「リーマンショック」が起きるのです。

ということで、似たりゴンベの「融資平台」の破たんが迫っておってまことにヤバイ。

中国が経済危機に陥れば、世界経済に与える影響もかなりのものとなります。

資源を輸出しておるオーストラリア経済も大きな影響を受けるでしょうし、部品なんかを輸出しておるニッポンもチョーヤバい。

せっかく株が戻り基調で、円安にもなってますけど、この先は中国の「融資平台」に「日本国債暴落の危機」と、あっちもこっちもたいした怪しいことになっておる。

トットと逃げを打つ算段をしておかないと、老後の不安は一気に高まること必定でござる。

読者の皆さま、ボーッとしておってはそうとうヤバイですぞ!!