おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

あきれ果てた北電の「安全意識」

2013年07月24日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス20度。真夏の朝でござる。

きのうは「大暑」だったそうで、ご当地も日中の気温が30度まで上がっております。

風があって、湿度も低かったせいで、さほど暑さは感じませんでしたけど、それでもやっぱ30度。

それなりに暑かったりいたしました。

当然のことながら、夜も寝苦しいことが予想されたので、冷却マットとアイスノンを準備。

おかげで熟睡いたしましたです。

十分な睡眠は、人を元気にしますね。

その大事な睡眠が、昨年4月群馬県の関越道で起きた乗客45人が死傷する高速ツアーバス事故で、クローズアップされておる。

事故を起こした運転手が、睡眠時無呼吸症候群だったことが裁判の争点として浮かび上がったのだ。

朝日新聞によれば、運転中に「病気の自覚がないまま、予兆もなく眠りに落ちていれば、過失は認定されない可能性がある。」のだそうな。

この病気は、「気道を舌がふさぐために起き、肥満の人に多い。眠っていないのと同じ状態が続いて脳が休まらず、起きている時に突然の眠気に襲われ、『意識を失ったように感じる人もいる』という。」のだ。

おぢの旧友にも、睡眠時無呼吸症候群とみられるヤツがふたりおる。

いずれも我が家に泊まったことがありますゆえ、間違いない。

大きないびきをかき、その後、呼吸が5~10秒の間、ピタリと止まる。

そして再び大きないびき、そこで呼吸が始まるのでござる。

テレビニュースでは医者のインタビューがありましたけど、「8時間睡眠をとっても、実際には1~2時間しか寝ていないのと同じ」なのだそうな。

そのせいで、運転中に「意識を失ったように感じる」ことがあるというから尋常ではありませぬ。

治る病気なので、自分の命も、他人の命も守るため、トットと治療してほしいものでござる。

さて、

再稼動を巡る泊原発について、動きがありましたです。

規制委の更田豊志委員は、安全審査の第2回会合で泊原発について「1、2号機は明らかに準備不足。審査に入れる状態にない」と批判したそうな。

北海道新聞によると、「規制委は1、2号機の炉心溶融などの過酷事故対策で、炉内の蒸気発生器が二つある構造なのに、三つある泊3号機の解析結果を流用して評価したと指摘。」しておる。

つまり、1、2号機の蒸気発生器について、3号機の資料を丸々流用したってこと。

1、2号機と構造が違う3号機の資料を、そのまま流用するって、なんじゃらほい!!

なにが「安全には万全を期す」だ。

ずさん極まりないとは、このことでござる。

「規制委ったって、どうせ仲間内の原子力ムラの皆さんだから、テキトーにやっておけば、通るんでないの」って感覚だったか。

または、「1、2号機は3号機をコピペしておけ!!、3号機だけ運転できればいいんだ!!」と幹部が指示したか?

サラリーマン社会で、こんなデタラメを幹部が知らないはずはない。

幹部が知らないまま勝手に担当者がやったなら、近々、関係者が相当な処分をされることだろう。

何もなけりゃ、幹部も先刻ご承知で、やったことなのだろう。

たぶん、3.11以前は、こんなずさんなやり方が、ニッポン全国の原発でまかり通っておったのでしょうな。

現在の原子力規制委、少しは機能しておるらしい。

しかも今回は「他の評価でも規制委の聞き取りに対し、北電が十分に説明できていない点を問題視した。」そうだから、北電のデタラメぶり、かなりなものだと思う。

安全審査をないがしろにする電力会社の姿勢、3.11以前とまるきり変わっていない印象じゃん。

泊原発の実態、「相当ヤバイ」。

心して「万が一」に備えておいた方がよろしいと思いまする。