午前6時の気温はプラス18度。お近くのニセコアンヌプリは霧に覆われて見えませぬ。
予報によると、きょうのご当地、昼まで曇り空なのでござる。
爽やかな小鳥の鳴き声も聞こえますが、湿気も多くてなんだかうっとうしい感じもするのです。
子どものころ、30度近い真夏の日差しがあるのは7月下旬から8月上旬のわずか10日ほどの間に2~3日だけでした。
「北海道の夏」はそんな短いものだった気がしますけど、今年なんかは延々と冬が続いて、そのあといきなり夏が来た感じでござる。
もっとも昨夜は涼しく就寝しましたけど、まだ7月中旬、暑い夏には違いありません。
さて、
我が北電泊原発では、津波の最高水位を9・8メートルと想定し、原子炉格納施設や建屋などの主要設備を海抜10メートルの高さに建設しておる。
3.11の福島第一原発事故を受けて、我が北海道電力はこの年、記者会見して以下のように述べておる。
舟根俊一原子力部・原子力設備グループリーダーは、泊原発では現在は建物が 津波をかぶることを想定しておらず、想定以上の大津波に襲われた場合、 非常用ディーゼル発電機や海水ポンプが故障する可能性もあると説明。 泊原発沖合への防潮堤建設や建屋の出入り口の防水対策などを挙げ、「津波が中に入らない対策が必要」と述べておる。
フクシマの事故当時、泊原発では津波が中に入らない対策をするとしておったです。
で、きのう原子力規制委は、北電など電力4社から聞き取り調査をしておる。
ところがこの中で北電は、従来9.8メートルとしておった津波の最高水位を、「想定される最高水位は海抜7.3メートル」と、なぜか下方修正しておる。
今回再稼動を申請した4社で唯一、北電は最大津波の想定を引き下げておるのじゃ。
これは、一体全体、なんじゃらほい???
報道によると、近くにある「岩礁が防波ブロック」となって「津波が低くなる」算数だそうな。
はぁ???
いきなり岩礁を持ち出して、津波が低くなるって、どうにもご都合主義のような気がしますけど、どうよ?
「岩礁があるけれど、さらに万全を期して防潮堤を高くする」なら判りますけど、津波対策が甘くなるってどうなんだ???
単なる防潮堤の「建設費削減」と感じるのは、おぢだけか?
さらに、「フィルター付きのベント」は、いまだにありません。
これは現在工事中で、2015年度の完成だそうな。
最低限、このフィルター付きベントの設置が終わってから、動かすか、動かさないか、って話ではないのかね?
フクシマのような過酷事故が起きたとき、原子炉本体が水素爆発する危険があるから、これまで泊原発では不要としてきたフィルター付きのベントを、フクシマの事故を受けて設置することにしたのではないのかね。
必要だけど、これまでなかった、その大事なフィルター付きベントが、いまだ完成していないというのに再稼動の申請ってなんじゃらほい?
さらに北電は、泊原発敷地内にある断層も「将来活動する可能性はない」と言ってますけど、ここまでくると信じられませんね。
地元住民を舐めてもらっては困ります。
とにもかくにも、津波の想定を引き下げておいて、「津波対策は万全」って、意味が分からん。
加えて、フィルター付きベントは未完成。
どこでどうして再稼働申請なのか、前提条件がまるで整ってないじゃんって話でござる。
まずは「再稼働ありき」って話でおかしくはないかね、北電さんよ!!
ついでながら、スリーマイル島事故で大問題となった「温度計」、それと同じものが泊にはついておるのです。
あれやこれや、泊で過酷事故が起きたなら、ご当地は福島県の飯館村と同じことになるのでござる。
この歳になって、土地も家も、売るに売れない状態になって、我が家に二度と戻れない生活だけは勘弁してほしい。
ただそれだけが希望ですけど、このまま再稼動だと、「最悪を想定」し、トットと逃げる算段だけはしておく必要がありまする。
ったく、こんなことでいいのか、ニッポン国!!