おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「一般人は大丈夫」という共謀罪だけど、一般人かどうか決めるのは捜査する側、だからヤバイ!!

2017年05月14日 | Weblog

午前7時の気温はプラス7度。

つい先ほど、パラパラッと雨が降りました。

今日のお天気は「雨時々曇り」だそうで、どんよりした一日になりそうです。

おぢは今朝、体がだるくてなかなか布団から出ることができませなんだ。

季節の変わり目、風邪気味でしょうか?

若くはないので気をつけないといけません。

さて、国会で審議中の大問題「共謀罪」でござる。

12日の衆議院法務委員会で法務省の林真琴刑事局長は「合意しただけの段階で任意捜査が始まる」ことを認めておる。

これまでは「犯罪に合意しただけでは強制捜査や処罰はできない。合意に加えて準備行為がないと犯罪は成立しない」と強調してきたのに、そうではないというのだ。

どういうことか?

居酒屋で酒呑みながら「上司の〇〇は気に入らないから、締めてやるか!」と同僚と話した(合意した)だけで、警察による任意の捜査が可能になるってことになる。

つまり、ある特定の人物を捜査対象とすることが、これまでに比べて極めて容易になるのです。

ほとんどの冤罪事件は、「警察がシナリオを書いて、これに従って捜査」して起きる。

だから共謀罪が成立すれば「冤罪」がこれまで以上に増える可能性はそうとう大きくなると見た方がいい。

実際、過去に冤罪事件で逮捕され、その後無実が確定した元被告の皆さんは、共謀罪について大変危惧しておる。

元被告の皆さんは、厳しい取り調べに耐え切れず「うその自白」をしてしまった自身の苦い経験から心配しておるのです。

また国会審議で政府は「一般人は対象外」と申しておりますが、だれが「一般人」と決めるのか、そこが大問題ですわ。

おぢは自分のことを一般人と思ってますけど、警察は果たしてどう思うのか? ってことでござる。

「あいつは危険人物だ」と警察が判断すれば、いきなり一般人ではなくなるのです。

事件のでっち上げを防ぐには、取り調べをすべて録画・録音し、全面公開することが最低限でも必要になる。

今回は修正案として、録音・録画など取り調べの可視化や、GPS(全地球測位システム)捜査の立法措置の検討を盛り込むとしておる。

ところがギッチョン、これも「立法措置の検討」だけですから、こんなもん、どうなるか皆目見当がつきません。

仮に、録画・録音が立法化されても、編集して公開することが可能なら、捜査側に都合のいい編集になる可能性もある。

とにもかくにも怖いですわ。

アナクロな教育勅語を暗唱させる学校を支持しておった安倍総理夫妻は、いま共謀罪と憲法改正に突き進んでおる。

これには本来の保守派である自民党内にも多くの異論がある。

北朝鮮ミサイルの脅威のおかげさんで、安倍政権はその支持率が高いという異常事態ですわ。

極右総理のこれら大暴走になんとか歯止めをかけないと、この国将来はとても危うい。

戦後延々と築き上げてきたニッポンの民主主義が、いま大きな曲がり角にきておるという異常事態が進行中じゃ。

このままだと、ニッポンは全くもっておかしな方向に進みかねないのだと申しておきます。

しつこいようですが、共謀罪については「一般人は全く関係ない」と政府は強調してますけど、同じ言い方で始まったのが、戦時中に政府を批判しては国民が次々逮捕・投獄された「治安維持法」だったと、これも明記しておきまする。