午前6時の気温はプラス8度。
ところどころに雲が広がっておりますが、清々しい初夏の朝でござる。
写真は、いまも雪を頂くニセコアンヌプリ。
ちなみに、ご当地倶知安町やニセコ町など羊蹄山麓周辺を総称して「ニセコ」というのは、このニセコアンヌプリからきております。
さて、
「未来世紀ジパング」というテレビ東京の番組をご存知か?
おぢはいつも録画で観ておって、あれこれ「へぇ~」となる好番組なんどすえ(いきなり京都弁か?)。
過日録画しておいたのは「シリーズ中国異変!」
いま1国2制度の中国ですが、そのマカオで大プロジェクトが進行中との放送でござった。
まずはマカオでの新リゾート開発ラッシュに驚いた。
3000室がすべてスイートルームで1泊4万円からというホテルをはじめ、似たりゴンベのホテルがボコボコ建っておる。
なんでも、アメリカ・ラスベガスをついに抜いたというのです。
注目はそこではなくて、実はそのマカオの隣の島で起きておる。
「横琴島」という何~んにもなかった島で、いま2年間で6兆円という巨大プロジェクトが進行中だというのだ。
プロジェクトを進めておるのは中国政府。
中国はこの島をマカオに貸して、海底トンネルでつなぎ、1国2制度の中、金融センターを育てて中国経済の起爆剤のしようというのだ。
島を丸々マカオに貸すというアイデアが、いかにも国家戦略ですわ。
この島では、中国本土では使用できない「グーグル」も、ネットも、自由に使えるそうだ。
一党独裁国家ですから、本土では情報を規制し、全くつながらないグーグル。
これが使えるというから、ビックリ仰天の規制緩和だわ。
2年で6兆円という巨額な費用を、草ぼうぼうの島に投じ、その島をマカオに貸して、中国の巨大金融センターを造ろうというのが中国の目論み。
まさに「スーパー特区」でござる。
中国経済がうまくいっておるのかどうか、定かではありませぬが、これこそ国家戦略で行う巨大プロジェクト。
うまく進むなら、誰もが納得するスーパー特区構想なのです。
何ともスケールがでかくて凄まじい。
そこで翻って、我がニッポン国の国家戦略だ。
総理のお友だちが経営する大学に獣医学部をつくるのが、規制緩和で国家戦略だそうです。
これがニッポン経済やニッポンの教育に大きく資する国家戦略か?
あまりにちっちゃくないか???
獣医学部の設立が、「ニッポン経済の起爆剤」になるなら納得だけどさ。
前川さんは週刊文春で「犬、猫、牛、豚をはじめ動物の数は年々減っており、獣医師の供給不足は起きていなかったのです」と申しておる。
国家戦略特区で獣医学部つくると、足りてるはずの獣医師が増えるだけだ。
これではニッポン経済の起爆剤にならんでしょう。
単にお友だちに便宜を図ったんでないの?
同じ思想の籠池さんにも便宜図っただけでないの?
1国2制度とはいえ、一方は自国の一島を丸々他国に貸して、そこでは大胆な規制緩和を行いスーパー特区をつくる国家戦略。
一方、岩盤規制の緩和はいいとして、それで獣医学部の設立を手助けするって、どこが我がニッポン国の国家戦略につながるの?
笑かしてもらっては困ります。
アベノミクスの第3の矢で規制緩和して経済活性化するというのなら、上記中国並みのスーパー特区を作って巨大プロジェクトでもしていただきたいもんだ。
申し訳ないけど、チンケな獣医学部をつくるって、どこが「岩盤規制の打破」で「アベノミクス第3の矢」なのか?
国家戦略特区諮問会議の議長である安倍晋三さんよ、ちゃんと答えてもらわんことには、おぢにはさっぱりわかりませんです、ハイ!!