おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

獣医学部の設立が「国家戦略」で、「岩盤規制の緩和」って、そりゃあまりにチンケでしょ!!

2017年05月26日 | Weblog

午前6時の気温はプラス8度。

ところどころに雲が広がっておりますが、清々しい初夏の朝でござる。

写真は、いまも雪を頂くニセコアンヌプリ。

ちなみに、ご当地倶知安町やニセコ町など羊蹄山麓周辺を総称して「ニセコ」というのは、このニセコアンヌプリからきております。

さて、

「未来世紀ジパング」というテレビ東京の番組をご存知か?

おぢはいつも録画で観ておって、あれこれ「へぇ~」となる好番組なんどすえ(いきなり京都弁か?)。

過日録画しておいたのは「シリーズ中国異変!」

いま1国2制度の中国ですが、そのマカオで大プロジェクトが進行中との放送でござった。

まずはマカオでの新リゾート開発ラッシュに驚いた。

3000室がすべてスイートルームで1泊4万円からというホテルをはじめ、似たりゴンベのホテルがボコボコ建っておる。

なんでも、アメリカ・ラスベガスをついに抜いたというのです。

注目はそこではなくて、実はそのマカオの隣の島で起きておる。

「横琴島」という何~んにもなかった島で、いま2年間で6兆円という巨大プロジェクトが進行中だというのだ。

プロジェクトを進めておるのは中国政府。

中国はこの島をマカオに貸して、海底トンネルでつなぎ、1国2制度の中、金融センターを育てて中国経済の起爆剤のしようというのだ。

島を丸々マカオに貸すというアイデアが、いかにも国家戦略ですわ。

この島では、中国本土では使用できない「グーグル」も、ネットも、自由に使えるそうだ。

一党独裁国家ですから、本土では情報を規制し、全くつながらないグーグル。

これが使えるというから、ビックリ仰天の規制緩和だわ。

2年で6兆円という巨額な費用を、草ぼうぼうの島に投じ、その島をマカオに貸して、中国の巨大金融センターを造ろうというのが中国の目論み。

まさに「スーパー特区」でござる。

中国経済がうまくいっておるのかどうか、定かではありませぬが、これこそ国家戦略で行う巨大プロジェクト。

うまく進むなら、誰もが納得するスーパー特区構想なのです。

何ともスケールがでかくて凄まじい。

そこで翻って、我がニッポン国の国家戦略だ。

総理のお友だちが経営する大学に獣医学部をつくるのが、規制緩和で国家戦略だそうです。

これがニッポン経済やニッポンの教育に大きく資する国家戦略か?

あまりにちっちゃくないか???

獣医学部の設立が、「ニッポン経済の起爆剤」になるなら納得だけどさ。

前川さんは週刊文春で「犬、猫、牛、豚をはじめ動物の数は年々減っており、獣医師の供給不足は起きていなかったのです」と申しておる。

国家戦略特区で獣医学部つくると、足りてるはずの獣医師が増えるだけだ。

これではニッポン経済の起爆剤にならんでしょう。

単にお友だちに便宜を図ったんでないの?

同じ思想の籠池さんにも便宜図っただけでないの?

1国2制度とはいえ、一方は自国の一島を丸々他国に貸して、そこでは大胆な規制緩和を行いスーパー特区をつくる国家戦略。

一方、岩盤規制の緩和はいいとして、それで獣医学部の設立を手助けするって、どこが我がニッポン国の国家戦略につながるの?

笑かしてもらっては困ります。

アベノミクスの第3の矢で規制緩和して経済活性化するというのなら、上記中国並みのスーパー特区を作って巨大プロジェクトでもしていただきたいもんだ。

申し訳ないけど、チンケな獣医学部をつくるって、どこが「岩盤規制の打破」で「アベノミクス第3の矢」なのか?

国家戦略特区諮問会議の議長である安倍晋三さんよ、ちゃんと答えてもらわんことには、おぢにはさっぱりわかりませんです、ハイ!!