おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

水道管の耐用年数は法律で40年、とっくに耐用年数を過ぎた「札幌の断水」は単なる序章

2018年03月09日 | Weblog

午前5時30分の気温はなんとプラス1度。

朝の気温がプラスになったのはいつ以来だろ?

昨夜から降り始めた雨で、デッキ上の雪もほぼ融けて無くなった。

気になっておった物置小屋の屋根雪も、片方だけですがきれいに落ちた。

それにしても凄い冬だったなぁ~

などと、あたかも冬が終わったかのようですが、日曜日にはまたまた朝の気温がマイナス10度にもなる。

それでも、行きつ戻りつしながら春はやってくる。

なんだか、浮き浮きした気分にもなってくる3月9日の朝でござる。

上の写真は、

曹洞宗の総本山、福井県にある「永平寺」

NHKの年末恒例「ゆく年くる年」で有名な、道元さん開祖のお寺でござる。

東尋坊のあとにバスで連れていかれました。

下の写真は内部の欄間。

見事な彫刻が施されておりました。

帰り際、若い雲水たちが寺に向かっておった。

どうやらこれから1年にわたってこの寺で修行する皆さんらしい。

バスの中で1年の修行の様子をビデオで拝見しましたが、スマホもテレビも何もない修行生活は、とんでもない厳しいものでビックリ仰天。

一汁一菜とか、一汁二菜といった、食事を1年も続けるのです。

で、掃除とお経と坐禅の日々ですわ。

しかも暖房もあるんだかないんだか状態。

寺の中での生活は耐寒訓練ですわ。

上の写真はその新人雲水が入門をお願いする場面。

簡単には入ることも許されないそうだ。

ここで3日ほど過ごしてから、本チャンの入門となるそうだけど、門をくぐるまで数時間は待ち続けるとかで、まずはここらからして大変なのだ。

その後は推して知るべしですわ。

そんなことなもんだから、ときどき脱走する雲水もいるのだとか。

1度は許されるそうですが、2度になると追放の憂き目にあうそうだ。

たいていは、親の寺を継ぐためやってきたわけですから、2度脱走すると寺を継ぐこともできなくなるわけで、人生いきなり暗転だ。

おぢのような大凡人で、加えていい加減な性格では、とてもとても曹洞宗のお坊さんなどにはなれません。

たとえ1日体験であってもムリ・ポン!!

ところで、

札幌市清田区のおよそ8100戸で起きた断水事故は、きのう朝までにすべて解消したそうだ。

札幌市水道局によると「水道管の接続部分のボルトが老朽化して脱落し、管が抜けた」ことで起きた事故だそうな。

10本ものボルトが脱落って、なにそれ!!

水道局は「想定外の事故」と大見えを切っておったけど、にわかには信じられん。

テレビニュースによると水道管が埋設されたのは1970年代だ。

50年近く経過しておる。

水道管の耐用年数は聞いて驚くわけですが、なんと40年なのだ。

「地方公営企業法施行規則」というもんで、法定耐用年数はしっかり40年と定められている。

耐用年数40年で、今回はすでに50年近く経過した水道管なのだ。

それでも今回の事故は想定外とか申していいのか札幌市水道局?

つい先月、新潟県の佐渡島では1万世帯が断水し、石川県能登地方の3市2町で計約6000世帯も断水だった。

あちらは寒波の影響で水道管が凍結し破裂した。

それに加えて激増する空き家での漏水が拍車をかけたという。

これで復旧に時間を要したそうだ。

そんなこんなで「耐用年数を過ぎた水道管」による事故が全国各地で多発しておるようだ。

札幌市水道局を定年退職したある旧友が、数年前に申しておったのをおぢは忘れておりません。

「これから全国で水道管が破裂する事故が次々起きるぞ!!」

繰り返しになりますが、ニッポンの多くの水道が整備されたのはあの高度成長期だ。

高度成長期とは1955年ごろ~1970年代前半までをいう。

つまり水道管の耐用年数は、あっちもこっちもとっくに過ぎておるのだ!!

だから破裂事故がいま多発しておる。

水道管を更新できない理由は、管理する地方自治体の予算不足だといわれておる。

人口減少に伴って税収も減って自治体はすっかり赤字。

水道管まで手が回らないのです。

日々の国民生活は、まさに足元から危機に瀕しておる。

安倍政権は憲法改正なんぞに血道を上げておるけれど、それより優先すべきことはごっちゃりあるのだ!!

政府の大事な役割は、とにもかくにも国民の「日々の生活を守る」ことだと思うけど、どうよそのあたり???