おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

やっぱり安倍さんが決めた「令和」by朝日新聞「時時刻刻」

2019年05月02日 | Weblog

午前6時の気温はプラス7度。

昨夜から今朝にかけて小雨がパラついたようで、デッキが濡れております。

いまは止んでおって、西の空は明るいけど、東は真っ暗だ。

予報によると、きょうは曇り時々雨のお天気です。

さて、

世間はすっかりお祝いムードいっぱいの令和元年ですが、令和と決まった過程が早くも明らかになった。

朝日新聞「時時刻刻」電子版が伝えておる。

これによると、2月末に菅官房長官の意向で「『最終的には首相が決めるんだから、首相も入れて議論しよう』と判断。首相をトップとする作業が政府内で極秘に本格化した」そうな。

「改元の実務を担う古谷一之官房副長官補らのもとで十数案まで絞り込んでいたけど、絞り込む前後の案すべてを初めて見た首相は「うーん」と冴(さ)えない表情を浮かべた」とも。

3月25日ごろ、「首相は中西氏の数案の中にあった『令和』に目をとめた。『万葉集っていうのがいいよね』。最大の決め手は典拠だった」

へぇ~って話だ。

とにもかくにも国書にこだわるあたりが安倍さんらしいと申せましょう。

ですが万葉集といえども漢書の影響が大きいことは言うまでもない。

「令和」は実際、中国の代表的古典、後漢時代の「文選」からの孫引きになるそうだ。

「仲春令月、時和し気清らかなり」(後漢・張衡「帰田賦・文選巻十五)」だ。

そんなこんな、「首相は政権の看板政策『一億総活躍』のイメージを重ねて気に入り、28日の協議で『令和』を本命に6案を原案とする方針を決めた」という。

さらに「首相は『令和』で一億総活躍を体現したがったが、首相官邸幹部は進言した。『首相の元号ではなく、次の時代の元号。政権の政策につなげて〝安倍色〟を出し過ぎれば、政治的なリスクになりますよ』」

いやはや、一国の総理大臣たるもの、次の総理、先の時代を考えないで安倍カラーばっかって、どんだけ自分中心かね?

令和で一億総活躍なら、まるで「号令一下、命令一下でニッポン国民一億総活躍」だ。

これでは戦前丸出し。

太平洋戦争中に大政翼賛会が掲げたスローガン「進め一億火の玉だ」と似たりゴンベ。

号令するのはあんたかもしらんけど、号令で火の玉になって死ぬのは国民ですわ。

官邸幹部が「政治的なリスクになります」はまことにごもっともだ。

で、令和(れいわ)は、自民党の清和(せいわ)会が決めた、ってことにもなるわけね?

今回こうして「令和」決定の経過が漏れるってことは、ようするに元号は「安倍さんが決めましたアピール」ってことでもあるような気がします。

大学教授から作家、ノーベル賞受賞者まで集めた有識者懇談会でも、「『令和』以外の案を推す意見も実際出たんだ。そうしたら、同席していた官邸の事務方が『一般の人名や会社名で使われている』とマイナスの要素を説明したらしい」とか。

事務方による誘導が、ちゃんとあったわけね。

メンバーのひとり、日テレの大久保好男社長は「事前に候補を教えてもらったわけでもなく、準備できなかった。感想のようなものを述べたにとどまる」と申しておりましたけど、そりゃそうだ。

突然6案を見せられて、その中の最期の一つだけが講釈、解釈が特段に長かったというのが令和ですからねぇ、、、

その後の全閣僚会議でも、発言した閣僚10人のうち令和を明確に推したのは4人だったけど、「安倍首相から新元号を令和としたいとの発言があり、了承された」

なんのことはない、有識者懇談会も全閣僚会議も、単に形式を踏んだ「猿芝居」ってこと。

こんなことなら、はじめっから「総理が決めます」ってことですっきりしたんでないの?

国民こぞって鷹揚な手続きに振り回されたわけだ。

ニッポン国中が、極右の総理大臣の手のひらで転がされているようで、なんだかなぁ~ と思うのはおぢだけのようだ。

朝だけど、屁こいて寝ようかしらん、ブー!!