4月に式根島へ行った後、確認しなければ…と思っていたことがあります。
2つの島に共通の植物、オオシマハイネズについてです。
式根島の神引展望台(標高99m)の周辺を這っていた、オオシマハイネズをひっくり返して観察した時「あれ?」と思いました。
裏側に細かい砂が、ビッシリついていたからです。
砂は、しっかりハイネズにくっついていました。
細かいヒゲ根でものびて、砂を固定しているのでしょうか?
(もっと良く見てくればよかった…)
一方、大島のハイネズは…
何もつけず、枝だけで伸びていきます。
たまたまかもしれませんが、“這い方”も少し違う気がします。
式根島では1本の枝が太く長くなっていくのに対して…
大島の海岸ではアメーバのように広がっています。
そして、住んでいる環境も微妙に違うようです。
式根島では、神引展望台周辺で広範囲に広がっていました。
ガラガラした白っぽい溶岩地帯で、クロマツと並んで天下をとっているように見えました。
大島では…海蝕崖の縁の近くでしか、見られないような気がします。
崖の縁を覆い尽くすように広がってはいますが、少し陸側に入ると姿が見えなくなります。
こちらは、違う海岸ですが…
やはり海岸ギリギリの場所で生きています。
崖の縁では丈夫な枝を垂れ下げて、光を独占していますが…
崖上では他の植物達の勢力に押され、かなり形勢不利なようです。
トベラ、クロマツ、マルバアキグミ、マルバシャリンバイ、ススキ、サルトリイバラ、ラセイタソウ、イソギク、ガクアジサイ等がひしめきあっているので、ここで競争に打ち勝つのは、相当大変そうです。
ここも…かなり競争が激しそうです。
ススキ、スイカズラ、ハマボッス、イソギク、ボタンボウフウなどに埋もれるようにして、ひっそりと生きています。
「これだけ他の植物に覆われると、背の低いオオシマハイネズは大変だなぁ」と思っていたら…
足もとに、こんな光景を見つけました。
オオシマハイネズがイソギクの下から脱出し、光のある場所へ這い出ています!
頑張るなぁ~。
オオシマハイネズの目線(?)で周囲を見回してみたら、彼らが激しい戦いの中で生きているのが良くわかりました。
「ウワ~押すなよ!負けないぞ~!」という声が聞こえてきそうな気も…(笑)。
ところで、式根島と大島のオオシマハイネズの違いは、なぜ生じたのでしょうか?
もしかしたら…式根島の「火山灰のまざる溶岩地帯」という環境の方が、植物が生きるにはキビシイのかもしれません。
火山灰は軽いから、風が吹くと舞い上がり地面が安定しない。でもゴツゴツ溶岩は風が吹いてもあまり動かないから、植物達が生きやすい…ということはないでしょうか?
式根島のハイネズたちは、火山灰をつかまえて少しでも体を重く安定させる術を身につけ、他の植物との競争が激しい大島のハイネズ達は、とにかく戦いの場を抜け出して、先へ先へ伸びる能力を身につけたとか…?
謎を解くためには、もっときちんと調べなくてはならないのでしょうが、あれこれ想像するのは面白いです。
火山の違いが動植物の生き方にも違いを作っていく…ジオ物語、楽しんでます!
(カナ)
2つの島に共通の植物、オオシマハイネズについてです。
式根島の神引展望台(標高99m)の周辺を這っていた、オオシマハイネズをひっくり返して観察した時「あれ?」と思いました。
裏側に細かい砂が、ビッシリついていたからです。
砂は、しっかりハイネズにくっついていました。
細かいヒゲ根でものびて、砂を固定しているのでしょうか?
(もっと良く見てくればよかった…)
一方、大島のハイネズは…
何もつけず、枝だけで伸びていきます。
たまたまかもしれませんが、“這い方”も少し違う気がします。
式根島では1本の枝が太く長くなっていくのに対して…
大島の海岸ではアメーバのように広がっています。
そして、住んでいる環境も微妙に違うようです。
式根島では、神引展望台周辺で広範囲に広がっていました。
ガラガラした白っぽい溶岩地帯で、クロマツと並んで天下をとっているように見えました。
大島では…海蝕崖の縁の近くでしか、見られないような気がします。
崖の縁を覆い尽くすように広がってはいますが、少し陸側に入ると姿が見えなくなります。
こちらは、違う海岸ですが…
やはり海岸ギリギリの場所で生きています。
崖の縁では丈夫な枝を垂れ下げて、光を独占していますが…
崖上では他の植物達の勢力に押され、かなり形勢不利なようです。
トベラ、クロマツ、マルバアキグミ、マルバシャリンバイ、ススキ、サルトリイバラ、ラセイタソウ、イソギク、ガクアジサイ等がひしめきあっているので、ここで競争に打ち勝つのは、相当大変そうです。
ここも…かなり競争が激しそうです。
ススキ、スイカズラ、ハマボッス、イソギク、ボタンボウフウなどに埋もれるようにして、ひっそりと生きています。
「これだけ他の植物に覆われると、背の低いオオシマハイネズは大変だなぁ」と思っていたら…
足もとに、こんな光景を見つけました。
オオシマハイネズがイソギクの下から脱出し、光のある場所へ這い出ています!
頑張るなぁ~。
オオシマハイネズの目線(?)で周囲を見回してみたら、彼らが激しい戦いの中で生きているのが良くわかりました。
「ウワ~押すなよ!負けないぞ~!」という声が聞こえてきそうな気も…(笑)。
ところで、式根島と大島のオオシマハイネズの違いは、なぜ生じたのでしょうか?
もしかしたら…式根島の「火山灰のまざる溶岩地帯」という環境の方が、植物が生きるにはキビシイのかもしれません。
火山灰は軽いから、風が吹くと舞い上がり地面が安定しない。でもゴツゴツ溶岩は風が吹いてもあまり動かないから、植物達が生きやすい…ということはないでしょうか?
式根島のハイネズたちは、火山灰をつかまえて少しでも体を重く安定させる術を身につけ、他の植物との競争が激しい大島のハイネズ達は、とにかく戦いの場を抜け出して、先へ先へ伸びる能力を身につけたとか…?
謎を解くためには、もっときちんと調べなくてはならないのでしょうが、あれこれ想像するのは面白いです。
火山の違いが動植物の生き方にも違いを作っていく…ジオ物語、楽しんでます!
(カナ)