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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

7ヶ月後の風景

2014年05月16日 | 火山・ジオパーク
土砂災害からちょうど7ヶ月が経過した今日は、爽やかな青空の1日でした。
(午後から強風でしたが…)

スタッフの嶋田とSさん(島に引っ越して来たダイビングのお客様)、私の3人で、“赤ダレ”まで行って来ました。嶋田のアイデアで、台風後雨で削られてできた溝がどう変化しているか、見に行くことにしたのです。

ちょうど5ヶ月前と同じような青空でした。

風が吹き付ける外輪山の斜面は凹凸が砂で埋まって来ていますが、ここはあまり風が当たらないからでしょうか?溝の深さは、想像したほど変わっていないように思いました。

編目模様が見事な火山弾が、以前と同じ場所に鎮座していました。


なんだか、すごい存在感です!


えぐれた溝の深さは、一番深い所でこのぐらいでした。


ここが災害前は、ほぼ平らだったなんて信じがたいです。


一番ビックリしたのが、むき出しになったイタドリ根の長さでした。
全長約7m位!過去に見た根の中で最長です。

いや、細くならないまま地面に入っていたから実際にはもっと長いかも…。
イタドリ、スゴすぎです…。

ところで、このあたりは、大きなお餅のような溶岩や,立派なメロンパンのような溶岩が色々見つかった場所でした。
残念ながら昨年の台風後かなり割れてしまいましたが、それでも少しは残っています。

これも、その1つ。

「これは、こうやってできたんじゃない?」とアレコレ想像したり…

飾り物のようなシマタヌキランに見とれたり…


空手チョップで溶岩を割ったり(?)


「この表面だけコーティングされたような溶岩は、なぜこうなったのか?」を考えたり…


そんなこんなを楽しみながら歩いていたら、急に風が強くなって来ました!

昼から風が強くなるという天気予報通り…

雲も風で流れて、形を変えはじめました。


眼下の海も波だっています。

風がゴ~っと吹き付けてくるので、ノンビリ景色を楽しむ感じではありません。
…で、早々に退散。

足もとでは♡を背おったカメムシ(エサキモンカメムシ)が、ヨロヨロ歩いていました。

コイツも、風に乗って飛ばされて来たのかも…?

ところで帰り道、この風景のなかを歩いていた時のこと…

同行していたSさんが「あそこで雲ができるんだ。」とつぶやきました。

「え?どこですか?」
「あそこですよ。」

指差された先を見ていたら,本当に青空に白い雲があらわれました。

雲は次から次に現れて、様々な形になって三原山の方角に消えて行きました。

雲が生まれる瞬間を何度も見られるなんて…なんて素敵なのでしょう!
もしかしたらこれって、風が強いから見られたものなのでしょうか?

オオシマツツジも満開でした!




今日も素敵な三原山でした。

(カナ)
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