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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ありがとうございました!

2014年05月06日 | ツアー
昨日~今日にかけて、ツアーで3回、山に行きました。

昨日午前のツアーは、昨年10月の土砂災害後ボランティアの中心で活躍してくれた通称・団長も一緒に歩きました。

歩き始めから怪しげな雲がかかりはじめていましたが、いつもの如く縄模様の溶岩に立ち寄り…

(昨日は皆さんに、縄になってもらいました)

避難壕に避難している小さなミノムシを観察したり…


晴れていないと咲かないコケリンドウの花が、ギリギリ開いているのを見つけて喜んだり…

と、色々楽しみながら、三原山に登っていきました。
そうしたら…登りきったところで白い霧が周囲を覆い始めました。

ヒエ~、ここはどこ?

あまりの幻想的な雰囲気に「これはこれで良いかも」という声も聞かれました。

もちろん火口も真っ白でした。
「フ~!フ~!」と霧を吹き飛ばそうと努力しましたが、霧は晴れません。(笑)

で、いつものごとく「霧を楽しむ」作戦に切り替えました。

真っ白な霧の中、西側斜面を下山しました。
小さな緑の小山と、黒い大地と、私たちの周囲を包む白い霧。

晴れている時は、決して味わうことのできない不思議な世界です。

そして…しばらく真っ白な中を歩いていたら、風が霧を運びさって突然視界が開けました。

「ウワ~!」と歓声が上がったのは、言うまでもありません。
こういう状況、最初から見えている時よりも絶対感動が大きいです。

低木林に入ってからは、植物を観察しながら歩きました。


特に葉っぱの真ん中に花が咲く「ハナイカダ」は、みんなで探しました。
周囲をゆっくり観察しながら歩いたら、昨日よりもさらに沢山のハナイカダが目に入りました。

ハナイカダにはメスの木とオスの木があります。
こちらはメスの花。

4本の雌しべが延びています。

こちらはオスの花。

花粉をつけた雄しべが伸び、沢山の花が咲いています。

こうやって、小さな花をジックリ観察しながら歩いたあと、この風景に出会いました。

「満開だ~!」←これ、何人か同時に叫びました(笑)。
本当に、めいっぱい華やかに感じました。

さて、皆さんが「スゴイ~!」と誉めたたえていたのは、この風景です。1951年の噴火の際、外輪山の低い部分を越えて溶岩が流れるのを防ぐため、職人さんが手積みで作ったと伝えられる壁。

穴だらけの溶岩が見事に積まれています。

だ、団長~。

実は忍者だったのですか??(笑)
…とまあこんな感じで、いっぱい笑って昨日午前中のツアーを終えたのでした。

そして午後のツアーです。
…と報告したいところですが、実はほとんど写真が撮れていません。
雨が降り出し雨合羽の中に資料を抱えていたため、手が空かなかったのです。

三原山のふもとの溶岩だけ観察し、ジオパーク展に行きました。

皆さん、ジオパーク展ガイドの噴火体験を熱心に聞き取られていました。

鹿児島からいらしたお婆様と、ご両親と息子さん達の5人家族…火山に詳しいお父様をはじめ、ご家族のみなさんから様々な質問が出て、また桜島や霧島火山の話しも聞けて楽しかったです。

さて連休中、ブログに載せた以外にも、たくさんの方にツアーに参加していただきました。
4年連続でツアーに参加してくださったご家族も…私はご一緒できませんでしたが、最後に港で会えて嬉しかったです。

ツアーをご利用いただいた皆様、ありがとうございました!

(カナ)


コメント
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