グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

被災地巡検に混ぜてもらいました。

2011年11月20日 | 火山・ジオパーク
昨日は東京で行われたサイエンスアゴラという科学イベントのジオパークセッションに参加しました。
伊豆大島のバーチャルジオツアーを紹介した後、他のジオパークの方たちとジオパークについて語り合いました。


そして今日は、被災地を回るS中学・高校理科部の方たちの巡検に参加し、仙台平野を回ってきました。
いつも伊豆大島ジオパークの資料の中で防災の大切さにも触れながら、私自身は噴火も体験していないし、地震で被害にあったこともありません。

地震、津波、火山の噴火など、私たちが住む場所をつくる一方で、人の命を奪うこともある地球の動き。
そのことが引き起こしたものを目で見て実感として感じたいと思い、お願いして混ぜていただいたのです。

最初に訪ねた場所は、マリンピアという水族館でした。
ここは津波の被害を受けた地域にありながら、ほぼ1か月半後には営業を再開した、という施設です。

館内には、さまざまな地域から寄せられた寄せ書きや、復興の過程の写真展示、ところどころにあるこのような表示など、津波を語り継ごうとする姿勢が感じられました。

全国の他の水族館からの支援で、今は通常の展示ができていること。

「なければなくて済む施設だけれど、癒しは必要と思って再開した。オープンした時に訪れた人たちの笑顔を見て『やってよかった』と思いました。」という館長さんのお話が印象的でした。

次の訪問先は浪分神社。
昔から津波の被害が大きかったこのあたりで、津波よけの神社として建てられたといわれている神社です。

海岸から約6kmも離れた場所なのに、こんなところまで津波ってやってくるのですね!

かつて海の状態を見るために作られたといわれている、名取市閖上地区の日和山から眺めた景色。
がれきの撤去はさまざまな方たちの努力で進み、今は家々の土台だけが残っていました。

こんなに延々と平地が続いていたら「高いところに逃げろ!」と言われても、なかなか高いところに行きつかないですよね。
津波から逃げようとして走っても走っても逃げ切れない、という状況を想像してぞっとしました…。

日ごろの避難訓練のおかげで屋上に避難し、一人も犠牲者を出さなかった山本町中浜中学校も訪ねました。
写真に写っている屋上に伸びる1本の梯子が、何人もの命を救ったのですね。


校内の光景も津波の破壊力をリアルに示しています。

ここは、災害遺構としてこのまま保存されることになるようです。

校庭に集められた車のスクラップ

ここまで車をペチャンコにしたのも“津波”

最後に津波で壊れたJR常磐線の坂元駅にも案内してもらいました。

かつては周辺の家に住む人々が、乗り降りしていたであろう駅のプラットホーム
江戸時代に造られた街道(現・国道6号線)は、もっと海から遠いところにあり、今回も津波が来なかったそうです。

明治になってから、平らだったこの場所に鉄道がひかれてしまったとのこと。
ここに鉄道の駅がなければ、線路が引かれていなければ、犠牲者の数はもっと少なかったはず…。

過去に起きてきた自然災害も、一部では語り継がれているのにもかかわらず、時間の経過とともに多くの人の記憶から消えて行ってしまうのだなぁ、ということも身に染みて感じました。

人間の時間間隔に比べるとものすごく長いけれど、地面は必ず動くということを、何世代にもわたって語り継ぐ必要があるのですね。
そして、ジオパークはその役目も、担っていかなければいけませんね。

今、この地域では、鉄道の線路の位置をずらし、人が住んではいけない地域を作ろうとしているとのことでした。

そして…この地域ではイチゴとリンゴが特産だったのだそうですが、イチゴ栽培を復活しようという意欲が高まりはじめ、昨日初めての出荷が行われたそうです。

それを聞いていて「災害からの復興も過疎化した地域の活性化も、芯となるのは地元の人の誇りだなぁ」と思いました。
これもジオパークと同じですよね。
地元にあるものの中で誇りを持てるものを自分たちの手で探す…といういことが…。

今回の巡検では、マリンピアの館長さん、被災地に入ってずっとボランティアを行っているアドラジャパンというNGOの方のお話を聞くことができ、一部案内もしていただきました。
ただ景色を見るだけではなく、実際に活動されている方の思いを聞いたことで、さらに景色が身近なものとなりました。

快く、私の飛び入りを快く受け入れてくださったS中・高校の皆さん、日本ジオパーク委員の中川さん、ありがとうございました。

今はいろいろなものを見すぎて、頭の中が整理できていませんが、時間をかけて少しずつ今日感じたことを消化していきたいと思います。

(カナ)




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モッフモフ~

2011年11月19日 | 
一昨日のことです。
素晴らしいイケメン君を発見しました。



ヒメヤママユです。
翅を開いて4つの目玉模様を出して威嚇しています。

ずっと会いたかった晩秋に現れる憧れのガです。


早速手に乗ってもらって。


陽の当たるところで見るとさらに美しい~。


翅の裏側は渋めです。


しばらくすると落ち着いたようで翅が下がってきました。




触角が立派でお腹が細いのでオスだとわかります。



つぶらなお目目。
この上ないモフモフっぷり。
とても虫とは思えません。

幼虫時代はサクラ、エゴノキ、サンゴジュ、ミズキ、カエデなどいろいろな樹木の葉をもりもり食べますが成虫になってからはなにも食べません。
口がないのです。



ちょこんとした手(?)がかわいい!


撮影のあと体が暖まったのか、私の手から元気に飛んでいきました。
素敵な彼女に巡り逢えますように!!


                             がんま
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これ、なんざんしょ?

2011年11月18日 | 植物
まだ暖かいので、なかなかキレイな紅葉は見られませんが、
風景の中に黄色く目立つものが多くなって来ました。

ツワブキの花や山芋の葉っぱ・・・

ゆずの実などの柑橘類も、さすがに季節です。色づいてきました。
さんまに、鍋もの、ハニーほっと柚子なんてのも良いですね。
食欲ばかり(笑)

今まで気付かなかったのに、色づいて初めて分かるってことありませんか?
枝先に赤い花のような物が見つかりますか?
都道沿いの、土手のような所に生えているのに、
今まで気付きませんでした。

本当は、助手席からの「あれ、何だろう?」の声で分かったのです(汗)

近づいて、よく見ると↓
鮮やかなサンゴのような・・・花?

丁度、25年前の今頃、三原山火口から噴出していた溶岩のような色!?

何でしょう? よく探してみると↓
かろうじて、実が1つ付いてます!
花柄が赤くなって、実は落ちてしまったのか、食べられたのか???
これは、何ざんしょ?!

枝と葉を見て分かりました↓。
交互に生えているトゲ。
互生する棘と、香りがいまいちの葉で、イヌザンショウと分かりました。
大島では、薄暗い山中で小さな個体を見たことがあるだけです。

以前、サンショウのことを載せた時には、手頃なイヌザンショウのありかを
知りませんでした(汗)

昔、深沢七郎さんの『妖木犬山椒』を読んで、
どこかの山中に妖しいイヌザンショウの大木が生き続けているイメージが、
あるのですが、いまだに太くなった個体を見ていません。

普段、よく目にするのは↓、
両側に2種の若いサンショウの仲間があります。
ここは、去年太い木を伐採した後に芽生えた若い株たちが見られます。
分かりますね?

左側がカラスザンショウ↓
うなぎを食べる時にかける山椒の粉を、
甘ったるくしたような匂いがします。

このカラスザンショウは、生長が早く、かなり太くなります。

右側はサンショウです↓
サンショウは若芽を佃煮などにしたり、
料理の添え物にしたり、いろいろ使われます。

若芽や若い株の葉は、小葉の中程に白っぽい斑があります↓
左側は、生長した大人の葉。

3種類の葉っぱを並べてみると↓
左から、
カラスザンショウ、サンショウ、イヌザンショウ、です。

カラスとイヌがいて、サンショウはホンザンショウとも言うそうです。

サンショウの棘は、対になって出る対生です↓
トゲや樹皮の感じは、
サンショウとイヌザンショウが、よく似ています。
カラスはトゲが目立ちません。

サンショウの実は、ご存知の方も多いと思いますが、一応↓
夏、緑色の時に採って、塩漬けにします。
この赤い皮が弾けて、中から黒いタネが出てきます。

花柄はイヌザンショウ程には赤くありません。
鳥たちにとっては、イヌザンショウの実の方が目立って見つけやすく、
おいしいのかも知れません。

サンショウは出て来ませんでしたけど、
タネの話は、昨日へ続きます↓

(なるせ)
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タネの戦略

2011年11月17日 | 植物
先日のお客様からの宿題「白くて丸い実」の正体を調べに山に行ってきました。
しかし…その「白くて丸い実」が見つかりませんでした。

これは色づき始めたツルマサキの実ですが…これじゃないですよね?

ツアーにご参加下さったAさんグループの方、もしこれではないようなら、もう一度写真で調べますので掲示板に投稿お願いします!
http://9214.teacup.com/gscriku1966/bbs
さて「せっかく来たので少し歩こう!」と、宿題は早々に切り上げてススキ野原まで歩いてみました。

一面に広がるススキの、フワフワ綿毛と三原山!(^O^)

少し風が吹いたら、あたり一面に白い綿毛が飛び散るのではないでしょうか?

それにしても1本にたくさんのタネがついてますね~。
「よ~し、今日はカルデラの中のタネ達が、どうやって広がっていくのか調べるぞ~!」

噴火後、溶岩で焼かれた黒い大地に最初によみがえるのは、風でタネが運ばれる植物たちです。
ススキのタネ(左)みたいに綿毛が生えたり、ハチジョウイタドリのタネ(右)みたいにタネを包む3枚の翼があったり…


オオバヤシャブシもタネを包む翼が2枚あって、風に飛びやすい仕組みになっています。

今まさにオンシーズンで、実を振るとパラパラタネがこぼれおちます。
大島の強い風を最大限に利用した、子孫の残し方ですよね。

風散布の植物のタネの中には、毛や翼を使ってではなく体を小さく軽くすることで、風に乗ろうとするものたちもいるようです。
たとえば、大島の代表的な植物、ニオイウツギは、今、まさに鞘が割れて中のタネが飛び散る季節らしく…


鞘を割ってみたら、ケシ粒のようなタネが入っていました。


そういえば、ガクアジサイも25年前の噴火の溶岩流上にかなり生えて来ています。
ガクアジサイのタネは、どんな仕組みになっているのでしょうか?


ガクアジサイのカップ型の実の中で、乾燥の進んだものを開いてみました。

こちらもやはり、ケシ粒サイズのタネがたくさん入っていました。
これなら、毛や翼がなくても風に乗れますね!

風散布の植物達が土を作ると、鳥に食べられてタネが運ばれる鳥散布の植物達が生えはじめます。
色とりどりの実。

上段左から、ハチジョウイヌツゲ゛、オオムラサキシキブ、シマヘクソカズラ、
下段左から、ヒサカキ、アズマノイバラ、シロダモ、ハチジョウイボタです。

鳥に食べてもらうためには、美味しくないとダメそうですよね?
タネを割ってみました。

果肉が多いフルーツっぽいものから、果肉はほとんどなくてタネばかりのものまで様々。
人間にとっての果物とナッツのようなものでしょうか?

ナッツと言えば、今日観察したタネの中で一番硬いナッツは何だったと思いますか?
この中から探してください~(^。^)


正解はこちら、

オオモミジのタネです。
これを割ろうとした店の同僚は「か、硬え~!!」と叫んでました(^_^;)

オオモミジのタネの中はこんなふうになっていました。

せっかく立派な翼を持っていても中身ビッシリで重いと、風に乗りにくいような気がしますが…?

ところで、アシタバのタネです。
実を割ってみたら、中身はこんなでした。

タネはそれほど小さいサイズではなく、毛も翼も持たないようです。
でも大島では、本当にあちこちに生えています。(火口の周りにも!)

アシタバのタネを島中に運んでいるのはいったい何者なんでしょう?
風?鳥?アリ?それとも??

どなたか、アシタバに詳しい方、ぜひ教えてください~。
…ということで、宿題をしに行ったことで宿題が増えた、今日の山歩きなのでした(笑)

(カナ)

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オオバン

2011年11月16日 | 
毎度お馴染み貯水池です。
今日はオオバンがスイスイしていました。


一緒にいるのはコガモです。





泳ぐときは首を前後に動かします。
シルエットだと違う鳥みたいです。



正面顔。
目はこんなに前向きに付いてるんだー。



ス~イスイッと。



なにか考えてます。



水中に頭を突っ込んだり潜ったりしていました。



足のつくところで羽繕いをしていると、やっぱりコイツがやってきました。
ハシブトガラスです。


んで・・・






こういうとき鳥達は一体どんな会話をしているのでしょうか?
興味は尽きません。


                            がんま
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春日神社のイヌマキの森

2011年11月15日 | 植物
以前ガイドしたお客様に「神社が大好き」という方が何人かいらっしゃいました。
私も、大きな木がそのまま残っている神社は大好きで、ツアーでも時々訪れます。

でも、一か所だけ馴染みの薄い神社がありました。
差木地(さしきじ)の春日神社です。

島の南部にあって私が住んでいるところからチョッピリ離れているので、今まで2~3回しか行ったことがありませんでした。
…で、時間ができた今日、ゆっくり歩いてみることにしました。

以前この日記で成瀬も報告していますが、春日神社はイヌマキの高木が多く、
大小合わせて100株を超えるイヌマキの群生が、都の天然記念物にも指定されています。

鳥居をくぐるとすぐに、社に登る石段が見えてきます。
さすが神社だけあって、大きな木が多いです。

イヌマキの木の真下に立って、上を見上げてみました。
まっすぐな幹が、ド~ンと空に向かって伸びていますが…

先端はずいぶん放射線状に枝が出ています。
「イヌマキってパイナップルみたいだなぁ」なんて感じるのは私だけ?(^_^;)

普段は島の北部の神社で、スダジイの高木が太い枝を縦横無尽に伸ばし空を覆っている風景を見慣れている私にとって、
この、幹がド~ンと伸びてパッと広がる頭上の風景が新鮮で、何枚か写真を撮りました。

神社には、太い幹だけが残り上がなくなっている木が何本かあります。
台風や雷で倒れたのでしょうか?それとも寿命だったのでしょうか?

残った幹を土台にして何種類もの別の木が生えている姿は、火山とはまた違った意味でとても迫力があります。
上の枝から落ちてきたり鳥に運ばれたりしてやってきた植物のタネたちが、わずかなスペースで光を奪い合って戦っているのですから…。

目の前の木の裏がわでも…

「ヤナギイチゴ?」と思われる木が、幹を押し広げるようにして枝を伸ばしていました。
何で一時的に下に向かったのかはわかりません…上に障害物か何かがあったのでしょうか?

社のそばの傾いた大木…。
体を支えられて、手厚く保護されています。

あれ?
この木、何か生き物がいませんか?

トカゲかカエルが、木にしがみついているように見えるのですが…?

最近溶岩の中で動物探しをすることが多かったのですが、森の中でも色々な動物の形を探せますね~(^O^)

火山も、森も、楽しい大島でした(^^)v

(カナ)








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タンキリマメ

2011年11月14日 | 植物
日曜日の歩き会は磯へ出かけました。この前ここに来たのは夏の7月ごろでした。

その時に、オーバーハングしていた所の土が崩れていました。


ススキの根がむき出しになっているので崩落したばかりの様です。大きなススキは根もしっかり張っています。


隣の小さい物は長―い根ですが思いの外に少ないですね

磯も以前より変わったような…

海のゴミが沢山打ちあがって居ました。そんな中、


陸(山)から落ちて来た種は芽を出していました(水分は限りなく塩水ですが生長は大丈夫なのでしょうか?)周囲には大きな株が無いので、すくなからず消えてしまう運命なのでしょうが。

ドレッシングかけたら食べられそうかな?

他にも何か無いかな…

これは海からの贈り物 サンゴの仲間?(今日の土産はこれ!)

可愛い種み~つけた。
タンキリマメ?トキリマメ?葉の先が丸いようだからタンキリマメ!  
それにしても面白い形(丸いボートの縁に豆が乗っているのです)

重力散布(そのまま上から落ちる)かと思ったら被食散布(鳥に食べて貰って種を広範囲に落とす)
この時鳥は美味しそうな実だな~と思って食べるのですが、じつは種を食べただけでそのまま種は出て来てしまうようで鳥にとっては何も利益は無いのです。赤い莢と黒い種で鳥にとっては美味しいごちそうと見えるそうです。
人間だったら体内通過のみのダイエット食? (しま) 
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たくさん笑ったツアー

2011年11月13日 | ツアー
2日間、3人の女性たちと楽しく歩いてきました。
美しい景色にみんなで見とれ、虫と格闘し(?)たくさん笑ったツアーでした。

まず見ていただきたいのは、昨日の空です。

お客様が青空にスッキリのびた秋らしい雲に気づいて教えてくれました。
 
「うわ~!カッコイイ~!」

雲と一緒に記念撮影中。

三原神社の鳥居を見上げた時も…

なんだかメチャメチャかっこ良い空でした(^^)v

素敵だったのは、空だけではありません。
銀色に輝く海には雲の影が映って、どんどん形を変えていきました。

地球が私達4人のためだけに作ってくれた、オリジナルの動画です。

前日の雨でできた通称「幻の湖」でも…

柔らかな風と青空と雲がつくる水面の模様は、きっと一度きりの作品。
ため息が出るほどの美しさでした~(^O^)

季節を勘違いして咲いてしまったシチトウスミレを見つけ、これからやってくる寒さを想像してスミレの身を案じたり…


面白い溶岩の形探しをしたり…
これはお客様が「モアイ像に見える!」とおっしゃった岩です。

え?モアイに見えない??
心の綺麗な人にしか見えないんですよ~。
(実は、私もモアイに見えてきませんでした。心が綺麗ではないのかも(^_^;))

ホシホウジャクという蛾がストローのような吻を伸ばしてイガアザミの蜜を吸う瞬間を撮ろうと、全員で格闘したり…


ちなみにホシホウジャクはブンブン翅を動かし、せわしなく飛び回る一見ハチに見える蛾で、「いつかちゃんと写真に撮りたい!」と思っているのですが、今回も勝負に負け、こんな写真しか撮れませんでした(^_^;)


雄大な景色から小さな花や虫まで、様々なものを楽しみました。

今日の裏砂漠では、雄大な景色を堪能した後、溶岩を高倍率のルーペで観察して宝石のようなキラキラを見つけました。


そして地層大切断面の前で、大いに盛り上がったのがお客様のこのポーズです。

何と、地層のまねですよ~!!
今までまるで思いつかなかったアイデアに「スゴイ~!」って思わず叫んじゃいました(^O^)

しかも「服の色もちょうど良かったですよね。」との発言も。
「服の色?」

言われてみれば確かに、グレー、薄茶、グレーの順番で、妙に地層っぽいです。
良く観察されてますね~(^。^)

今回のお客様のアイデアから「こんどは“不整合(地層の模様の合わさる向きが違う)”を作ったら面白いかも!」という新たな課題も見つかって、ますます面白くなりそうなジオツアーなのでした(^O^)

(カナ)
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カワアイサ

2011年11月12日 | 
またまた貯水池で。
今週の火曜日から今日までずっといます。
私は生まれて初めての出会いで感激です。



こうしてしょっちゅう水の中を覗いています(目出てるけど・・・)


カイカイ~の図。


鳥足フェチのワタクシにはたまらない画です!(萌)




これで完全な冬羽なのか?と思って調べてみるとまだ換羽途中のオスのようです。




ばたばた~。

と、ここまでが一昨日の画像です。


次から本日のカワアイサ君をどうぞ~(トップ画像も)


今朝はお友達(?)が来ていました。
奥にいるのは・・・


つい先日ご紹介したカイツブリです。




あの時と同じ個体ではないと思いますが。
結構仲良さげでした。
鳥に疎い人が見たら間違いなく「あれは親子ですよね!」と言いそうです。


近づいてきたのでパチリ。
かわいいですね~。


こんな人工池にもなにか食べるものがあるようです。
カワアイサ君、とにかく潜る潜る!!










まだまだ!!

  










見ていて気持ちいいくらいすぽん!と潜っていきます。
すごいなぁ~。
ヤゴでもいるのかな?
なにかを捕まえて水面に出てきたことは私が見ている限りはありませんでした。





今日のばたばた~。


キョトンとした(ように見える)正面顔。





完全な冬羽になったらもっと綺麗なんでしょう。
それまでいてくれ・・・ないか(笑)


                            がんま

(お知らせ)
明日18時30分より開発総合センター大会議室でジオパーク勉強会が開かれます。ジオパークについての説明や、全国大会参加報告の後、自由に意見交換会を行う予定です。ジオパークに関心のある方はぜひご参加ください。(カナ)
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なつかしの遊び

2011年11月11日 | 植物
今日は一日中、冷たい雨の降った伊豆大島でした。
立冬を過ぎたら、大島でもさすがに寒くなりました。

週間予報で雨マークになっていたので、一昨日の撮り置きです。

この時季、道端や空き地で目立つのが、
この↑見出し写真のコセンダングサ。
子どもの頃、花が終わった今頃、花柄を千切って、
投げ合って遊びました。

存在に気付くと、近づかないようにして通り過ぎますが、
こんな↑に開いたタネを衣服、特にセイターなどに付けたら後が大変!

悪ふざけ、いたずらして、友だちの背中に、そっと付けたりしたものです。

大島には、アメリカセンダングサ、シロノセンダングサなどの
仲間がありますが、最近、あまり見かけません。

これによく似た感じに広がるタネで↓
ヌマダイコンという草のタネがあります。

花とタネの感じが似ていて↓、同じキク科。
大島ではコセンダングサのようには、たくさん生えていません。

花の先端で1メートル位と、あまり大きくないので、
気付かずにズボンにタネが付いていることがあります。
こんな具合に、タネは粘液を出して、
皮膚にも!くっつきます。

タネ1粒を拡大すると↓
何だか、触角を出した虫みたい。

くっつける遊びでも、こちら↓のイノコヅチは、悪質ですね(汗)
いじめ、嫌がらせにならないように、
相手を選んでやりましょう(笑)

くっつける遊びで人気があったのは、この↓オナモミの仲間。
こんな風にジーパンにも付きます。
これは実の大きさや刺の具合からオオオナモミでしょう。

オナモミ(雄ナモミ)、メナモミ(雌ナモミ)という似た名前の植物があり、
ナモミは、ナズム(離れずまつわりつく)に由来する説があるとか。

この実は去年採集しましたが、その群落の場所が今年は、
台風の影響で全滅してしまいました。

他の自生地を知りません。
島内のどこかで生えている所をご存知の方がいらしたら、
お教え頂きたいです。

1つの実の中に2個の種子が入っているそうです。これだけ↓取って置いたので、
うまくすれば、タネが10粒採れそうです。

発芽するかどうか分かりませんが、
春になったらタネを蒔いてみましょう。

(なるせ)
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